『天使の海老』って知ってますか?
ホテルやレストランの食事で、メニューに『天使の海老』と書かれていて印象に残った方もいるのではないでしょうか。
天使の海老は業務用に販売されている冷凍エビの商品名です。一般に小売販売されておらず、入手するには通販や市場で購入しなければなりません。
本記事では天使の海老とはどんなエビなのか?美味しいのか?市場の評価は?どこで買える?おすすめの通販サイトは?などをお伝えします。
『天国に一番近い島』ニューカレドニアで育つ養殖エビ
天使の海老は生食できること、名前が美しいこと、高品質で見た目も良いことから日本全国のホテル・レストラン等で使用されています。
天使の海老は南太平洋に浮かぶフランス領ニューカレドニアで養殖され、水揚げ後すぐに急速凍結され日本にやってきます。鮮度が良いため生食(お刺身やカルパッチョなど)することができ、料理の幅が非常に広い食材といえます。
ニューカレドニアは『天国に一番近い島』と呼ばれることから、天国から生まれた海老、つまり天使の海老と呼ばれるようになったようです。
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『オーガニック食』『抗生物質不使用』で育つ自然派?のエビ
天使の海老のパッケージには、アピールポイントがわかりやすく掲載されています。業務用の食材でこれだけ細かく情報が載っているものは少ないです。
これが長年多くの料理人に支持されている理由の一つなのかもしれません。
通常、エビの養殖には病気から守るため抗生物質が使われます。しかし天使の海老は抗生物質を一切使用していないそうです。養殖に理想的な美しい海で育つことから、健康的なエビを育てることができるようです。
マングローブ林など自然の地形・環境を利用し、広い場所にごく少ないエビを放流し、人工の餌を使わず自然の餌や餌を与えずに育てることを『粗放養殖(そほうようしょく)』といいます。
この方法は一般的な『集約養殖』と呼ばれる過密な空間にたくさんのエビを養殖する方法と比べ、環境や生態系に与える負荷が少ない自然にやさしい養殖方法といえます。
バラ凍結で使いやすい
業務用の冷凍エビは、水ごとブロック状に凍らせる場合と、天使の海老のように1尾ずつ取り出しやすい形状で冷凍する場合があります。
この凍結方法ですと家庭でも使いやすいですよね。必要な分だけ解凍して使えます。
日本ではゴダック社が販売
天使の海老を販売しているのは(一般には販売していません)株式会社ゴダックという会社です。
https://www.godak.co.jp/(ゴダック社のホームページ)
同社は天使の海老のほかにも冷凍のアワビである『翡翠の瞳(ひすいのひとみ)』や冷凍の牡蠣である『キャッツアイ』、冷凍の黒みる貝では『琥珀の彩(こはくのいろどり)』などユニークで高級感のある商品を販売しています。
すべて業務用で、料理人によってはこの商品を指名買いすることも多いです。名前を冠することは品質への自信の証かもしれません。
天使の海老はどの種類のエビ?
食用のエビには車海老、ブラックタイガー、バナメイエビなどいろんな種類が流通しています。
そして、調べてみたところ天使の海老は海外で言うところの『パラダイスプラウン(Paradise Prawn)』という種類のように思われます。
学名はLitopenaeus stylirostrisが一番近そうに思います。Litopenaeus属には日本でも食用として人気のバナメイエビも含まれます。
天使の海老に近い仲間のバナメイエビについてはこちら
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天使の海老の食べ方・レシピ
天使の海老の食べ方でもっとも人気なのはやはり生食(お刺身)です。しかし生のほか加熱でももちろん美味しいです。
流水で簡単に解凍できる
天使の海老は1匹ずつ取り出しやすい便利な冷凍方法が採用されています。必要な尾数だけ取り出して解凍してください。流水解凍が便利です。
刺身・カルパッチョ
天使の海老といえばやっぱり生食が有名です。エビ独特の歯ごたえと甘みは他の食材ではなかなか味わえないものです。
クルマエビと比べると食感は柔らかいです。ぷりぷり感を出すには氷水で締めたりしたほうが良いでしょう。今回はしょうゆとわさびで食べてみましたが、オリーブオイルと塩のほうが相性が良いかもしれません。
背わたは取るべき?
天使の海老の背わたは、お刺身で食べる場合には取り除いたほうがよいでしょう。背中を開いてつまようじでひっかけるようにすれば簡単にとれます。
フライや塩焼きなど加熱の場合は背わたはそれほど気にならないので取らなくても問題ありません。
天使の海老はどこで買える?値段は?
天使の海老は一般にはほとんど販売されていません。そのため手に入れる場合は市場に直接買いに行くか通販を利用するのがおすすめです。