ビオトープ管理士資格試験の勉強方法や難易度の解説!おすすめの本や合格基準の点数も紹介するよ

ビオトープ管理士資格試験の勉強方法や難易度の解説!おすすめの本や合格基準の点数も紹介するよ

ビオトープ管理士ってどんな資格?

ビオトープ管理士とは、公益財団法人日本生態系協会が認定している資格です。取得するには1年に一度開催される資格試験に合格する必要があります。

資格は『計画部門』と『施工部門』のふたつに大別され、それぞれ難易度によって2つの階段があります。つまり、『1級ビオトープ計画管理士』『2級ビオトープ計画管理士』『1級ビオトープ施工管理士』『2級ビオトープ施工管理士』の4つの資格が存在し、それぞれ異なる試験を受けることになります。

ビオトープ計画管理士(計画部門)

ビオトープ計画管理士は都市公園や農村、森林や自然公園などの広域的な地域計画のプランナー・技術者となります。実際の試験で出題される専門科目のでも、都市公園や農村の計画や管理方法などの問題が出題されます。

ビオトープ施工管理士(施工部門)

ビオトープ施工管理士は設計・施工にあたる事業現場の担当技術者です。河川、海岸、公園、農地や庭などの自然生態系保護や保全事業において、どのように作業を進めるのが適切かを、より現場に近い場所で判断します。

ビオトープ管理士の合格通知
ビオトープ管理士の合格通知
めだか水産広報部が受験し、無事合格したのはこちらの『ビオトープ施工管理士』です。記事はこちら→【めだか水産資格部】2018年ビオトープ管理士2級に一発合格しました!

ビオトープ管理士試験には1級と2級がある

ビオトープ管理士試験には難易度(公式テキストによると『期待される責任の大きさ』とあります)によって1級と2級があります。1級は業務における経験豊富な責任者のレベル、2級は基本的な知識のある技術者のレベル、とのことです。

1級は受験するための条件がある

1級を受験するためには四年制大学を卒業後7年の実務経験、または大学院卒業後5年の実務経験、高校や専門学校を卒業後9年の実務経験など、最低でも4年以上の実務経験が必要です。

さすがに1級は責任者レベルだけあって要求されるハードルは高いですね。仕事関係でないと受験するのは難しそうです。

2級は誰でも受験可能

2級ビオトープ管理士試験はどなたでも受験することができます。農業系や環境系の勉強をしている大学生が受験することも多いようです。環境法や生態系は大学の授業でも取り扱うような内容なので、試験に活かせそうですね。

ビオトープ管理士の難易度と合格率

ビオトープ管理士試験東京会場
ビオトープ管理士試験東京会場
気になるビオトープ管理士の合格率や難易度ですが、1級と2級の間には差があります。

1級はかなり難しいっぽい

1級の合格率は約32%だそうです。実務経験を積んだ方々がでこの難易度ですから、相当難しいことが予想されます。口述試験があったりするため内容も2級より難しいようですね。

2級は約50%の合格率

2級の合格率は約50%だそうです。大学で環境系の勉強をしていない一般の方でも、きちんと勉強すればじゅうぶんに合格することができる難易度です。

2級ビオトープ管理士試験の試験内容

2級ビオトープ管理士試験の試験内容は択一問題と小論文に分かれています。当日の試験時間は同一なので、ペース配分に注意しましょう。

択一問題

択一問題は合計50問(通常受験の場合)です。共通科目が3科目(生態学、ビオトープ論、環境関連法)で、施工部門と管理部門で専門科目が1科目あります。

合格基準はそれぞれの科目で60%以上の正解、および小論文での『可』の評価です。択一問題は4科目すべて60%以上の正解が必要です。3つの科目が満点で1つの科目が60%を下回ると不合格になってしまいますので、まんべんなく勉強するようにしましょう。

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公式テキスト
生態学:10問

生態学は10問です。公式テキストには生態系の構成要素、機能、生物と環境の間の相互作用等に関する事項とあります。生態ピラミッドや生物濃縮、外来種や生物の繁殖戦略などの問題が出題されます。

ビオトープ論:10問

ビオトープ論は10問です。ビオトープの定義や考え方、指標種や希少種などのキーワードから出題されます。

環境関連法:10問

環境影響評価法や自然環境保全法、自然公園法や世界遺産条約などのキーワードから出題されます。これを覚えるには公式テキストが一番よさそうです。

専門科目:20問

施工部門と管理部門でそれぞれ内容が異なります。施工部門ですと、現場での適切な素材や施工法についての問題などが出題されます。

小論文

小論文はいくつかのテーマが出題され、ビオトープ管理士としてふさわしいかどうかが問われます。公式サイトや公式テキストなどで、社会におけるビオトープ管理士の役割や、ビオトープ管理士としての行動規範、心構えなどにきちんと目を通しておきましょう。

2級ビオトープ管理士試験におすすめの勉強方法

公式テキストけっこう高い
公式テキストけっこう高い

ビオトープ管理士資格試験公式テキスト

ビオトープ管理士試験には公式テキストを使用して勉強するのが最も手っ取り早いです。共通科目と専門科目がきちんとまとまっていて非常に勉強しやすいです。少量ですが過去問も掲載されていますので、必ずやっておきましょう。

過去問は公式サイトからダウンロード可能

ビオトープ管理士の過去問は公式サイトから無料でダウンロードすることができます。体感ですと30~40%ほどが過去問から出題されていた気がします。過去問は解いてみることをおすすめします。

資格取得のメリット

ビオトープ管理士のメリットは、環境コンサルタントや建設コンサルタント、庭師などの事業を行っている技術者の方や営業の方が名刺に書ける貴重な資格です。まだまだ認知度も低く取得している人数も少ないので、貴重な資格といえるでしょう。また、官公庁や地方自治体が実施する事業の入札の際には重要な資格となるでしょう。

また、環境事業や公園・造園事業などに関わる方からはこれまでの仕事に対する意識や環境に対する意識が変わったという声もあります。専門的な知識を学べるチャンスですし、これまで知らない知識を得ることもできます。

そういった仕事に就いていない一般の方でも、これまでの自然や生態系、環境問題に対する考え方が変わるいいきっかけになるかと思います。

まとめ:自然や環境に興味のある人は受験してみるべし!

水質や大気汚染などの環境問題に加え、近年では生態系や里山の景観保全などの諸問題も一般に広く認知されるようになってきました。しかし、その問題を正しく理解し人々に伝えていける人を育成する目的でも、もっと多くの方にビオトープ管理士の存在を知ってほしいですね!

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