旧築地市場の様子

豊洲市場の仲卸売場は観光客は入場できるの?一般開放はいつから?年末にイクラや数の子が買いたい!

日本最大の取引量を誇る豊洲市場

2018年10月、築地市場から豊洲市場に移転したことはニュース等で皆さんご存知かと思います。あのゴタゴタからもうすぐ1年。

これが豊洲市場
これが豊洲市場
豊洲市場は日本最大級の取引高を誇る巨大な中央卸売市場です。また、東京都内や関東近郊の寿司屋や居酒屋、ホテルや定食屋などの飲食店が毎日仕入れを行う場所として機能しています。

いくら、数の子、エビ、カニ…年末食材は豊洲市場で購入可能?

年末年始になるといくらやエビ、カニ、数の子など水産物を食べる機会が増えますよね。いつもよりグレードの高い海産物のご馳走を食べたいと言う方も多いと思います。

いくら醤油漬けはどなたにも喜ばれますよね
いくら醤油漬けはどなたにも喜ばれますよね
そんな時に、一般のスーパーで販売されてるものではなく、豊洲市場でプロが実際に使う食材を仕入れらることができたらとても嬉しいですよね。

では、豊洲市場の仲卸売り場で一般の観光客が買い物できるのでしょうか?調べてみました。

豊洲市場の仲卸売場には一般の見学者(観光客)は入場不可!だけど年末は解放される?

豊洲市場は2018年末の年末は条件付きで一般開放が行われ、多数の見学者や買い物客でにぎわっていました。しかし2019年9月現在、通常時には仲卸売場に一般の見学者の方が入場することができません。

仲卸売場は見学者が入ることができない
仲卸売場は見学者が入ることができない
豊洲市場は業者間の卸売を原則とするため、東京都と市場関係者との間の取り決めで、一般人による入場や衛生管理のルールが設けられています。

とはいえ、旧築地市場では一般の観光客の方が仲卸売り場で買い物をする姿や、売場を見学する姿が多く見受けられていました。

旧築地市場の様子
旧築地市場の様子
豊洲市場は閉鎖型のため、一般の見学者の方が容易に仲卸売り場には入ることができないようになっています。
豊洲市場 直送、プロ食材をご家庭で
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マグロと鮮魚のだいもと 美味い魚を、次のいのちへ

「美味しくて、健康的な食材を信頼できるお店から買いたい」そんな方におすすめなのは、豊洲市場 直送のだいもとウェブストアです。

寿司種向けの高品質な鮮魚・貝から幻のアイルランド産冷凍本マグロなどプロ向け食材を取り扱う仲卸業者 大元商店が運営する通販です。
コロナを機にプロ向けの水産物をご家庭にもお届けするために、2020年4月から通販を開始しました。

市場関係者や東京都は一般開放に前向きです!

2018年の12月の小池都知事の定例会見や、2019年8月に行われた東京魚市場卸協同組合(通称:東卸組合)の記者会見で、「一定のルールのもとで仲卸売り場の一般開放を準備している」と発表されています。

関連物販店舗へのエスカレーター
赤いロープが解放される日が来るのか!?
これには2020年予定されている卸売市場法の改正(緩和)も影響しているかもしれませんね。
卸売市場法改正についてはこちらの記事をご覧ください↓
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豊洲市場のマグロのセリの様子

もしかすると2019年の年末は一般の方でも仲卸売場で買い物が出来るかもしれませんね!楽しみにしておきましょう。

クルマエビは海底に住むタイプ
市場ならではの高級食材が手に入るかも

実は現在でも買い物目的であれば入場可能

一般の見学者や観光客は豊洲市場の仲卸売場に入ることができないものの、実は一般の飲食店の仕入れ担当の方や、仕入れを目的にした方々『買出人(かいだしにん)』として入場することができるんです。

『買出人』の定義は買い物を目的にしていることのみのようですので、どんな事業を行っているかなどは特に基準は無いように思います。豊洲市場の一般客の入場制限は、卸売市場法とは関係なく市場のルールとして定められたもののようです。

つまり警備員さんに止められた場合でも、仕入れや買い物を目的にしていることを告げれば入場することは可能です。

ただし、仲卸売り場内は『ターレットトラック(通称ターレ)』や、『小車』と呼ばれる荷物を運ぶための手押し車など、業務用の車が多数走行しており非常に危険です。さらに床も濡れているためすべりやすく、革靴やスニーカーなどでは転んでしまうこともありますので十分注意しましょう。

買い物目当てで豊洲市場の仲卸売場に入場する際は、お子様やお年を召した方を連れての入場は避けたほうが良いでしょう。

一般開放の検討がされ始めたのは非常に画期的

近年、日本全体での水産物の消費の減少が著しいうえ、国内の水産資源自体も減少傾向にあります。豊洲市場を含めた卸売市場法の改正も2020年施行が決定されており、市場流通のあり方が問われています。

豊洲市場にも多く流通している鮎。高知県産は少ないかも
素晴らしい日本の水産物を後世に残していこう
そんな中で日本を代表する卸売市場である豊洲市場が一般開放されることになれば、より多くの一般の方に日本の水産物の魅力や素晴らしさ、市場流通のあり方について知ってもらうことができるのではないでしょうか。

東京は世界でも1、2位を争うグルメ都市です。東京の飲食店を支えてきた豊洲市場に集まる極上の食材を、一般家庭で味わうことができれば嬉しいですね。一般開放に向けてさらなる続報を待ちたいと思います!

豊洲市場 直送、プロ食材をご家庭で
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