メバチマグロの赤身

マグロを通販で買う前に読んで!おすすめの選び方は?激安品やわけあり品に注意

業務用・家庭用の通販を運営してきた私たちが解説します

私たちめだか水産は、これまで数々の業務用および家庭用の通販で生マグロ・冷凍マグロを販売してきました。

新型コロナウイルスの影響でおうち時間をより楽しむようになった今、マグロはいくら、カニと並んで通信販売では非常に人気の食材です。

美味しそうなマグロ
美味しそうなマグロ

それだけに価格や品質、部位など様々ですが、通販サイトを見ていると「なぜこんな商品がランキング上位に??」と思うことも多いのです。

そこで今回は、これからも需要が伸び続けるであろうマグロの通販について選び方から注意点、おすすめの買い方を解説します!

通販で購入できるマグロの種類

通販ではそれぞれ味や見た目も異なるいろいろな種類のマグロを購入することができます。

今回は通販でも人気の、代表的な3種類のマグロを紹介します。

本マグロ(クロマグロ)

本マグロ(クロマグロ)マグロの王様と呼ばれることもある種類で、流通量が少なく最も高値です。

赤色~赤黒い濃い赤色と、酸味のように感じる独特の味(香り)が本マグロの特徴です。マグロの中ではもっとも味が濃い玄人好みのマグロといえます。

本マグロの中トロ
本マグロの中トロ

ミナミマグロ(インドマグロ)

ミナミマグロは本マグロによく似た種類で、インドマグロとも呼ばれます。

本マグロに負けない濃厚な旨味と甘みを持ちながらも比較的安値であり、中トロ、大トロもとれることから通販でもよく目にする人気の種類です。

本マグロとミナミマグロ、どちらを選ぶかは好みといってもいいかもしれません。

 

メバチマグロ

回転寿司や飲食店、スーパーなどで広く扱われるマグロがメバチマグロです。本マグロやミナミマグロよりもずっと安価で、食べやすく万人受けする、もっとも一般的で身近なマグロといえます。

身近なマグロといっても品質はピンからキリまで。鮮度、色あい、身質などで価格が大きく異なります。

メバチマグロの赤身
メバチマグロの赤身

通販のマグロ、激安品と高級品は何が違うの?

通販では数百円の激安品から数千円もする高級品までいろいろなマグロがありますが、いったい何がどう違うのでしょうか。

価格の違いの理由(要因)を知っておけば、通販でがっかりすることも少なくなるかもしれません!

原料の鮮度や色、冷凍方法、産地の違い

激安品と高級品で最も大きく違う点は、やはりマグロそのものの鮮度や色、身質の違いです。

鮮度や身質は下記のような要因によって左右され、価格にも反映します。

漁法

マグロは世界中に分布する回遊魚です。そのため漁獲方法も多岐にわたり、安い順で『旋網(まきあみ)』『定置網』『釣りもの』となります。

こうした情報は通販では記載されることがほとんどありませんが、大きな価格の差になります。

漁獲後の処置や冷凍方法

また、通販で販売されているマグロはほとんどが冷凍マグロです。冷凍マグロは漁獲後の処置により鮮度や色あいが大きく異なります。

漁獲後すぐに血抜き処理をされ、船内の-60℃という超低温の冷凍庫で保管されたものは、ほとんど品質を落とすことなく鮮度を保って流通することができます。

この状態がコロ(ブロック)です。これを切り分けたのがサク
市場にはこのようにカチコチの冷凍状態で入荷する

産地

あとは産地も非常に重要です。鮮魚(生の魚)では国産が珍重されがちですが、マグロの場合は冷凍設備が整った外国産のほうが評価が高い場合も多いです。

冷凍マグロの場合、最も高価がつくのは『北大西洋 アイルランド沖産』です。通販で商品内容に産地名が記載されている場合、その記載にはアピールの意味があると考えて良いと思います。

ちなみに冷凍マグロの場合、

部位と加工方法による値段の違い

マグロは体重200kg以上にもなる非常に大きな魚です。そのため1尾のマグロを部位ごとに細かく価格を変えて販売するのが一般的です。

頭に近い部位や尻尾に近い部位は、スジが強いため安値になります。通販で『切り落とし』や『ブツ切り』として販売されるものはこうした部位であることが多いです。

スジが強い部位も細かくカットすることで美味しく食べられる
スジが強い部位も細かくカットすることで美味しく食べられる

まとめ:激安品にはそれなりの理由がある

通販のマグロの価格は様々な要因によって決まってきます。機械製品や衣料品などとは異なり、原料となるマグロの相場はある程度決まっている以上、激安品で高級品とまったく同じ品質であることはないと考えて良いでしょう。

鮮度や身質はもちろん味に大きく影響してきます。正直なところ安いものは安いなりの味や色であることが多いです。

そのため、安いものは味付けや調理法など、食べ方で美味しくすることも考えて注文するのがおすすめです。

美味しいマグロは加熱しても美味しいですよ!
美味しいマグロは加熱しても美味しいですよ!

通販でマグロを購入する際の注意点

では、通販でマグロを選ぶときはどんなところを見れば良いでしょうか?

『生』か『冷凍』かはお好みで

最近では通販でも生マグロが販売されるようになってきました。『生』というのは、『漁獲してから一度も冷凍していない』という意味です。

生マグロは賞味期限が短く、販売単位も2~3kgのブロックだったりと調理にも手間がかかりますが、生マグロ独特の食感や香りは魅力的です。

大手では扱えない、1点ずつ異なる生マグロだからこそ差別化できる
生マグロの腹部位

一方、近年の冷凍技術の進化によりほとんど生と変わらないか、生よりも美味しい冷凍マグロも多いです。

食感や香りに優れた生、保存や手軽さに優れ好きな時に食べられる冷凍。好みや気分によって生か冷凍を選択しましょう。

「わけあり」の「わけ」はしっかり確認しよう

マグロに限らず通販では「わけあり品」が人気です。しかし、注文する前にしっかりと「わけ」を確認しましょう。

お刺身で食べたかったのに骨や皮ばかりで加工するのが難しかった、スジばかりで食べにくかった、なんてことにならないよう注意しましょう。

※マグロのスジはコラーゲンのため、スジの多い部位は煮つけやソテーなどにするとトロトロにとろけて最高に美味しいですよ!

血栓は味にほとんど影響しないのでわけあり品としてはおすすめ
血栓は味にほとんど影響しないのでわけあり品としてはおすすめ

通販で赤身を購入するなら『天身』がおすすめ

マグロの赤身は、スジの強い部分が含まれるものと、『天身』というスジのない部位があります。

天身はマグロの中心に近い部位です。色や味が濃くスジがないため、お寿司屋さんでは赤身の握りに天身の部位を使うことも多いです。

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『送料無料』に惑わされないで!

最近の通販サイトではほとんどの商品が送料無料になっていますが、送料が無料なのではなく『送料が商品代金に含まれている』と考えましょう。

通販ではヤマト運輸がよく利用されますが、クール便の最も小さいサイズでも送料は1,150円かかります。これは法人でも大きく価格が変わるものではありません。

つまり2,980円で送料無料の商品は、実際の商品代金は1,830円程度なのです。送料無料ではないけれど、明確に送料が記載されている通販サイトでいろんな商品をあわせ買いしたほうがお得になることもあるので注意が必要です。

通販で買ったマグロの解凍方法

冷凍マグロは解凍方法も非常に重要です。とくに鮮度の良い状態で凍結されたマグロは、解凍方法を失敗すると旨味が抜けてしまい、まったく美味しくないマグロになることもあります。

失敗しないおすすめの解凍方法は下記のとおりです。

  1. ボウルなどの容器に氷水を張る
  2. ジップロック等の密閉した袋にマグロを入れ、水が入らないようにしっかり閉じる
  3. マグロを入れた袋を氷水に沈める
  4. 周りに氷が張り付いたら取り除き、解凍するまでおいておく

この方法なら余分にドリップが出たりせず、失敗せず解凍することができます。

これで解凍できちゃうから不思議です!
これで解凍できちゃうから不思議です!

通販で買ったマグロの保存方法

冷凍マグロは家庭用の冷凍庫(-10℃程度)ですとどうしても徐々に劣化していきます。そのため、自宅に届いてから1週間以内に食べきることをおすすめします。

また、解凍後は当日中に食べきりましょう。当日食べない場合は漬けにするのがおすすめです。

めだか水産がおすすめするマグロ通販『大元商店ウェブストア』

ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。

これまで解説した品質の高いマグロをお求めの方におすすめなのが、下記のリンク『大元商店ウェブストア』です。

大元商店は世界中から高品質なマグロが集まる豊洲市場の仲卸業者です。プロの目利きによるマグロを是非味わってみてください。

メバチマグロの赤身
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