日本さかな検定 問題の傾向と勉強方法

【ととけん】1級取得者が教える!『日本さかな検定』の勉強方法はこれだ!

『日本さかな検定(愛称:ととけん)』って?

日本さかな検定は、日本全国の魚好きが集まる検定です。魚食普及や三陸の漁場復興、日本の魚文化へ親しんでもらいたいという思いから『一般社団法人 日本さかな検定協会』によって運営されている検定です。2010年に第一回目を開催し、2018年現在では第9回、2020年で11回目を迎えました。

愛称を『ととけん』と呼び、『とと』とは昔の言葉で魚のことを表しています。

1級から3級まで。受験者は子供から大人まで幅広い

日本さかな検定は1級、2級、3級の3段階のランクがあります。
公式サイトによると、3級は初級初めて出会う発見や感動を通して魚にもっと親しみたい方を対象2級は中級魚好きにして通を自認する一般の方や漁業・流通・調理に携わる方で、さらに魚食文化の奥深さを身につけたい方を対象1級は上級魚と日本の魚食文化に関する広範囲の知識の頂点を目指す方を対象とされています。※1級受験は2級合格が条件となります。

3級と2級は同日受験可能。1級は2級取得が条件
3級と2級は同日受験可能。1級は2級取得が条件

受験者は非常に幅広く、小学生くらいの子供から70代くらいの方まで、男女も年齢層もバラバラです。30代、40代の男性の方が多いような印象を受けました。釣り好きの方や飲食店やすし店にお勤めの方が受験することも多いようですね。

さかなクンの影響からか、年々おさかな好きの子供が増えているように思います。1級の受験会場で小学生くらいのお子さんを見たこともあります。問題の漢字が読めるのかな?と心配になった記憶があります。

日本さかな検定1級はなんと合格率10%!

3級(初級)であれば問題もやさしく、普通のおさかな好きであれば少し勉強すれば小学生でも合格可能なくらいの問題です。問題中の難しい漢字にはルビ表記もあります。2級(中級)になると問題は少し難しくなり、よりマニアックな問題で一般的には知らない内容になってきます。

日本さかな検定(ととけん)はそれぞれ問題と合格ラインが異なる
日本さかな検定(ととけん)はそれぞれ問題と合格ラインが異なる
合格ラインは3級が100問中60問2級は100問中70問の正解で合格となります。級ごとにそれぞれ問題が異なり、当然ですが級が上がるごとに問題は難しくなっていきます。

日本さかな検定1級は狭き門

1級はというと、合格率が10%ともいわれるかなりの難関です。100問中80問の正解で合格となります。普通に生きていたら知りえない情報ばかりで、意識的に勉強しないと合格は厳しいかもしれません。2018年からは準1級が設けられ、70点以上の正解者は準1級に認定されるようになりました。

日本さかな検定1級は各開催回でそれぞれ数十名ずつしか合格していないようなので、合格したらけっこう自慢できる資格ですよ!同じようなおさかな系の資格に『おさかなマイスター』がありますが、費用も期間も日本さかな検定(ととけん)のほうが低く収まります。

日本さかな検定(ととけん)1級はけっこうスゴイ
日本さかな検定(ととけん)1級はけっこうスゴイ

どんな問題が出る?勉強方法は?

問題の傾向は、そのほとんどが『魚や魚食にまつわる文化』です。すなわちそれぞれの魚介の旬の時期であったり産地がどこかなど。それから、それぞれの地方での食べ方や郷土料理などの問題もよく出ます。問題数は少ないですが歴史や文学、言葉やことわざについての問題も出題されます。最近では『プライドフィッシュ』関連の問題も複数出題されています。

そのため勉強方法は魚種や生態についての本ではなく、魚の文化についての本で勉強するのが基本となります。

ととけん勉強法:日本さかな検定公式テキスト(副読本)を読み込む

勉強時間があまりとれない方にとってはこれが最も効果的です。文章量はそれなりにありますが読んでいても楽しいのでおすすめです。模擬問題もついてくるので、「どんな問題が出るのかな?」と思っている方は予行演習にもなります。

日本さかな検定(ととけん)公式テキスト(副読本)
日本さかな検定(ととけん)公式テキスト(副読本)
公式テキスト(副読本)の内容は毎年特集が変わっているので、できれば毎年購入したほうが良いと思われます。新しい知識も身に付きますよ。

出題は『魚と魚食文化』が中心。旬と産地、郷土料理、珍しい漁法、歴史、文学、言葉、を中心に勉強すべし!

ととけん勉強法:魚の文化史やすしの本は効果的かも

前述したように、日本さかな検定(ととけん)の問題はほとんどが『魚や魚食文化』について問われます。時間はかかりますが魚やお寿司の文化やマニアックな情報が載っている本は勉強に効果的です。その際はひとつの魚種や産地に偏っているものではなく、まんべんなく書かれている本のほうが勉強になると思います。

魚の文化史についての本(例です)
魚の文化史についての本(例です)

ととけん勉強法:TV番組は意外と勉強になる!

TV番組は意外なことに日本さかな検定の勉強になります。めだか水産広報部はTVの録画機能で「魚」や「市場」といったキーワードで録画するようにしているのですが、全国各地の漁港や市場などの魚や食べ方の情報を勉強することができるので効果的です。

おすすめのTV番組はテレビ朝日系『ごはんジャパン』、テレビ朝日『食彩の王国』などです。いずれも漁法や産地、珍しい食べ方を紹介しているので見ているだけで日本さかな検定(ととけん)の勉強になるでしょう。

ととけん勉強法:魚類図鑑はあまり効果がないかも…

おさかな好きの人にとって図鑑を眺めているのはとても楽しいものですよね。しかし、日本さかな検定にはあまり効果的だとは言えません。

図鑑にも食べ方や産地は記載されていますが、日本さかな検定の問題で出題されるのは漁港単位や地域単位での食べ方や呼び名などですので、図鑑を読んでいてもあまり勉強にはならないと思います。

日本さかな検定1級がおすすめする海産物がこれだ

めだか水産広報部は2017年、2018年ともに日本さかな検定1級を合格しました。全国の魚に関する幅広い知識と経験をもとに、めだか水産直販部で本当に美味しいと思える水産物、これから話題になりそうな水産物を販売しています。おさかな好きの方はぜひ遊びに来てくださいね!
↓めだか水産直販部は下記リンクよりどうぞ↓

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