天然真鯛と養殖真鯛の見分け方わかりますか?
真鯛には天然ものと養殖ものがいる
日本では魚の王様として認知されているマダイ。お刺身やお寿司の基本的な食材であるとともに、釣りの対象魚としても非常に人気です。そんなマダイには天然ものと養殖ものがいます。
実は外見で簡単に見分けることができるので、このマダイは養殖かな?天然かな?と思ったときにばっちりわかるようにしておきましょう!
天然真鯛と養殖真鯛の見分け方:外見の違い
養殖真鯛は色が赤黒く濃い、天然真鯛は色が薄い

なぜ色の違いが出るのか?
こうした色の違いは、養殖真鯛と天然真鯛の生息している場所の違いによります。養殖のマダイは海の中のいけすで育てられます。そのためどうしても『日焼け』してしまい、赤黒いような色になるのです。一方天然のマダイは海の深場に生息しているためほとんど日焼けせず、黒くならないというわけです。
また、海の深場では太陽光に含まれる赤色の波長が吸収され届かないため、赤色は黒く見えて保護色になっているという話もあります。
天然は時期によって色が黒くなることも
この見分け方には落とし穴があり、天然のマダイも時期によっては黒くなる場合があります。とくに春先の産卵期には、浅瀬に上がってくるためか黒っぽい個体が多いように感じます。市場では黒っぽい個体は色のきれいな個体と比べて安値で取引される傾向があります。
一番簡単な見分け方:ヒレ(尾びれ)の違い
色の違いでの見分け方はわかりやすいポイントの一つですが、基準となる赤色を知っていないとはたして濃いのか薄いのかもわからないと思います。そこで天然真鯛と養殖真鯛を誰でも見分けられるポイントが、ヒレ(尾びれ)の違いです。
養殖真鯛は尾びれの先がスレている!


鼻の穴の数はあまりあてにならない
インターネットなどの情報では、見分け方のひとつとして鼻の穴の数が違う、とされることがありますが、個人的にはあまりあてにならないと思っています。
動画でわかりやすく解説しています
めだか水産広報部が送るYouTubeチャンネル『さかなでのみましょう』でも、養殖真鯛と天然真鯛の違いについて紹介しております。動画が参考になったという方、おもしろいなと思っていただけた方はぜひチャンネル登録、グッドボタン(高評価)、コメント等よろしくお願いいたします。