海のミルクと言えば牡蠣!
牡蠣は海のミルクとも呼ばれ栄養豊富なことが広く知られています。日本では冬の旬の食材と思われていますが、実際には市場には通年出回っています。殻のまま出回るものと、産地で殻をむいて中身だけ出まわるむき身とがあります。
そんな牡蠣はダイエットに向いているんでしょうか?様々な栄養素にスポットを当ててみました。
真牡蠣は今や冬だけの食べ物ではない!
夏に美味しくなるのは岩牡蠣、冬に美味しくなるのは真牡蠣、というイメージがありますが真牡蠣は実は10月から3月までが一番多く出回る時期です(地域にもよりますが)。意外と長い期間美味しい時期があるんですね。
というのも今やマガキは実は北海道から九州まで全国的に生産されており、その土地ごとの美味しい時期がずれているため、長い期間美味しい牡蠣を楽しめるんです。
九州が日本一に輝いたことも。今や北日本だけの食べ物ではない
北海道のイメージが強い牡蠣(マガキ)ですが、第一回『かき日本一決定戦』のグランプリに輝いたのは長崎県小長井の牡蠣です。今や北日本だけでなく全国でブランド牡蠣を生産する時代になっているんです。
牡蠣の栄養について
牡蠣はとっても低カロリー
※以下、牡蠣は真牡蠣を指します。
牡蠣は海のミルクということから栄養が非常に豊富なイメージがあるためカロリーも高いと思われがちですが、実は可食部100gあたり約60~80キロカロリーと、意外なほどに低カロリーなんです。ダイエット食として定番の鶏肉よりも低カロリーなんですね。
牡蠣のように貝柱だけではなく全体を食べる貝は、ホタテ貝やホッキ貝のように特定の場所を食べる貝よりもタンパク質は少なくなりますが、その他の栄養素に富むようになります。栄養素が不足しがちなダイエットにはぴったりの食材といえます。
グリコーゲンが豊富!
グリコーゲンは疲労効果や脳を活性化させて集中力を高める効果があるとされています。さらにグリコーゲンは肝臓の働きも助けるとされています。お酒を飲まれる方にはうれしいですね。牡蠣100gあたり約8gのグリコーゲンが含まれているそうです。
ダイエットで不足しがちな亜鉛が豊富
牡蠣は亜鉛も非常に多く含まれています。牡蠣の水煮には100gあたり18.3mgの亜鉛が含まれているそうです。亜鉛は細胞を体内で作るときに欠かせない栄養素です。亜鉛不足になると成長が遅くなったり味覚や嗅覚が衰えることもあると言われています。牛肉や豚肉を避けてダイエットをしている方には不足しがちな栄養素です。牡蠣を食べることで不足しがちな亜鉛を摂取することができます。
注目の栄養素タウリン!
牡蠣はグリコーゲンも豊富に含まれていますが、最近ではそれよりもタウリンの多さが注目されています。タウリンといえば某有名栄養ドリンクのCMが有名ですよね。タウリン1000mgといっていかにもタウリンの多さを強調しているようですが、なんと牡蠣は可食部100gにそれ以上のタウリンが含まれているようです!※文献によって100gあたりタウリン700mg~1178mgと異なった情報があります。
タウリンは人体の消化管内でコレステロールを消費してコレステロールを減らす、視力の回復、心臓や肝臓機能の向上、インスリン分泌促進、高血圧予防など、たくさんの健康効果があるといわれています。ダイエット時にはカロリーを減らしつつも栄養価の高い食事が必要です。タウリンの多い牡蠣はダイエットに向いているでしょう。
ダイエットには加熱用の牡蠣がおすすめ
スーパーで牡蠣を販売してるのを見ると、生食用と加熱用が販売されているのが分かると思います。生食用と加熱用は鮮度の違いではありません。
生食用よりも加熱用のほうが栄養も旨味も多い
生食用の牡蠣は許可された海域で獲れたものだけが謳えます。生食用の牡蠣は水揚げ後一定時間(丸1日ほど)紫外線を照射した海水で殺菌したあと出荷されます。
牡蠣は1時間で15リットルから20リットルもの大量の海水を体内に取り入れているため、生食用はこの間に少し栄養分が抜けてしまいます。そのため栄養価としては生食用よりも加熱用の方が優れているとされています。
加熱用の方が旨味も多く様々な料理に使えますのでダイエットには加熱用がおすすめです。
生が売ってない期間は冷凍でも
大きなスーパーや業務スーパー、コストコなどでは冷凍の牡蠣が販売されていると思います。使いやすいよう一個ずつばらばらに凍結されていて、料理には非常に便利な食材です。飲食店にも広く利用されています。
冷凍牡蠣も国産ものが多い!
冷凍の牡蠣は日本国産ものも多く出回っています。あまり知られていませんが牡蠣の水揚げ量は広島県が約50%を占めています。冷凍の牡蠣は品質も非常に優れており、普段の料理にも便利な食材です。
ダイエット中は特に手間をかけずに美味しいものを食べたいものです。冷凍牡蠣は炒めものにも揚げ物にも牡蠣ご飯にも使える便利な食材です。
[amazon-primeday2023-scallop-oyster]ダイエットにおすすめの牡蠣の食べ方
ダイエットの際は、牡蠣はフライや炒め物にするよりも茹でることをお勧めします。油を使わないため余分な脂質を摂取するのを抑えるほか、牡蠣の美味しい旨味を逃さない効果があります。
牡蠣雑炊
牡蠣の生産地ではよく食べられているメニューのひとつだそうです。牡蠣の旨味が雑炊に移って非常に美味しいです!剥き牡蠣を雑炊に入れて煮立たせるだけ。牡蠣は火を通しすぎると身が縮んで硬くなってしまうため注意が必要です。