牡蠣の美容への効果について
たくさんの栄養素が含まれていることから「海のミルク」と呼ばれ、世界中で食されている牡蠣。焼き牡蠣、牡蠣フライなど色々な楽しみ方ができ、最近は牡蠣好きにとって嬉しいオイスターバーを目にすることも増えました。
そんな牡蠣が、実は美容への効果も期待できるってご存知でしたか?亜鉛、タウリン、鉄分、ビタミンB12…と、その栄養素の豊富さには製薬会社も注目するほどで、美容効果もあると考えられています。
そこで今回は、美容やアンチエイジングの観点から牡蠣を調べてみました。
牡蠣に含まれる栄養素と美容に関する効果
さて、牡蠣に含まれている栄養素の中でも特に注目されている亜鉛、タウリン、鉄分には、具体的にどんな美容効果があるのでしょうか?
亜鉛
亜鉛の効果として有名なのは味覚を正常に保つ働きですが、皮膚や粘膜の健康維持にも役立つと言われています。
必須ミネラルの一種である亜鉛をしっかりと補給すれば肌細胞が活発に生成されて、「ターンオーバー」の活性化による美肌効果が期待できます。
タウリン
栄養ドリンクでおなじみのタウリンは血圧の正常化や疲労回復だけでなく、肌荒れ予防にも一役買っています。
毒素の分解をする肝臓の働きが弱くなると老廃物が溜まりやすくなるのですが、タウリンはそんな肝臓機能を健康に維持するサポートをしてくれるのです。
鉄分
鉄分不足=貧血のイメージが強いですが、鉄分も美容効果に大きく貢献しています。
血液中の酸素運搬に必要な鉄分が不足すると、顔色が悪くなったり肌がくすんで化粧乗りがイマイチだったりと良くないことばかり。いつまでも元気で若々しくいるために、鉄分は欠かせない存在ともいえます。
アンチエイジングに効果あり
前述の3つの栄養素の中でも最もアンチエイジングに効果的だと考えられている亜鉛の特徴はまだまだあります。もう少し詳しく見ていきましょう。
亜鉛が新陳代謝を活発にさせる
肌細胞の新陳代謝は約28日周期と、筋肉や骨の細胞にくらべ早いペースで行われています。亜鉛を積極的に摂取すれば、皮膚や髪のもととなるタンパク質の新陳代謝を促し、美肌効果につながるとも言えます。
ちなみに、成人にとって必要とされる一日あたりの亜鉛の摂取量は8mgほど(平成27年国民健康・栄養調査より)とされていますが、牡蠣にはなんと14.5mg(100gあたり)もの亜鉛が含まれています。
これは生牡蠣の場合の含有量で、燻製などの加工品はさらに多いと言われています。つまり、一回の食事に牡蠣料理を一品足すだけで、一日に必要な亜鉛を摂ることができるんです。
亜鉛がホルモンバランスを整える
ホルモンバランスを整える役割も持つ亜鉛。「ホルモンバランスとアンチエイジングがどう関係するの?」と思われるかもしれませんが、実はこれがかなり重要なんです。
特に、女性の体を守ってくれる女性ホルモン(エストロゲン)は妊娠や出産の際に大役を担うだけでなく、肌にうるおいやハリを与えたり髪のツヤを保つために必要だと言われています。
また、ホルモンバランスが乱れると疲れやすくなったり不眠に悩まされたりと、長期的な肌トラブルの原因となる症状が起きやすくなるので、ホルモンバランスを整える亜鉛はアンチエイジングにとって必要不可欠な存在なのです。
[amazon-primeday2023-scallop-oyster]牡蠣の食べすぎは問題ないの?
牡蠣の栄養素について説明してきましたが、それでは食べすぎた場合はどうなるのでしょうか?どんな物でも食べすぎや栄養の過剰摂取は体に悪影響を及ぼしますが、牡蠣の場合は特に多く含まれている亜鉛をもとに考えてみましょう。
亜鉛の許容摂取量は一日あたり30mgほどなので、生牡蠣では約12個ほどが上限と言えます。亜鉛を摂りすぎた場合、めまいや頭痛・発熱などの体調不良だけでなく、逆に肌の老化を引き起こしてしまうこともあります。
前述の通り亜鉛の一日あたりの必要摂取量は8mgなので、生牡蠣を約3個ほど食べるのがちょうどいい量ではないでしょうか。
ただこれはあくまで計算上のことなので、自分の体調に合わせて食べるのがやはり一番良いですよね。思い立った日にたくさん食べるのではなく、毎日少しずつ食べることをオススメします。
牡蠣には美容に効果的な栄養素が沢山含まれている
今回は亜鉛、タウリン、鉄分をメインにして牡蠣の栄養素をお伝えしましたが、他にもビタミンB12、銅、セレンなど美容に効果的な栄養素はまだまだあります。
牡蠣好きな方はこれまで通り、関心がなかった方はこれから、おいしくて美容効果もある牡蠣に興味を持っていただけたら嬉しいです。毎日のおかずに牡蠣料理を一品足して、健康的な美肌を手に入れましょう!