昆布はダイエットに効果的?
昆布は出汁用だけでなく昆布の佃煮やとろろ昆布、おしゃぶり昆布など日本人の生活に馴染みの深い食材です。
昆布はなんとなくダイエットに向いているイメージがあるのではないでしょうか。
普段から食べなれている方も多い昆布ですが、どのような健康効果やダイエット効果があるかご存知ですか?
魚介類は健康的なイメージがありますが、本当に健康やダイエットに効果的なのでしょうか。
あらゆる食材がダイエットに向いているのか検索されるこの世の中。昆布がダイエット食になるのか?どんな栄養素がダイエットに効果的か?調べてみました。
昆布のカロリーは高い?低い?
文部科学省ホームページ日本食品標準成分表によると、昆布(刻み昆布)の100gあたりのカロリーは119kcalです。
この値は高たんぱく、低カロリー低脂肪でダイエットの味方として有名な鶏ささみのカロリー(100g 107kcal)と同程度の値/span>です。
ただし、昆布には後述するようにささみには無い様々な栄養素がたくさん含まれています。
昆布の食べ過ぎによるカロリー過多についてはそこまで気にする必要は無いでしょう。
ただし昆布には塩分が含まれていますので、食べ過ぎによる塩分過多には注意する必要があります。
ダイエットに効果的な昆布の栄養素
昆布にはダイエットに効果的なたくさんの栄養素が含まれています。
中でも、特に注目すべき昆布に豊富な栄養素を紹介します。
昆布の特徴的な栄養素『葉酸』
葉酸(ようさん)はビタミンB群に属する水溶性ビタミンでの一種です。あまり馴染みがない栄養素のように感じますが、貧血気味の方には積極的に摂取すべき栄養素の一つといわれています。
葉酸はほうれん草の抽出物から発見されたためその名がつけられました。
血液をつくる上で重要な役割を果たすため、造血ビタミンと呼ばれることもあるそうです。
さらに葉酸はビタミンB12やビタミンB6とともに、動脈硬化を促進するホモステインというアミノ酸を無害にする働きをすると言われています。
健康的痩せるため、さらにダイエット中のビタミン不足による血行不良や冷え性を防ぐため、葉酸が不足しないよう昆布をバランスよく食事に取り入れると良いでしょう。
昆布の特徴的な栄養素『食物繊維』
食物繊維といえば野菜に多い栄養素のイメージがありますが、昆布などの海産物にも豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を改善し、排便をスムーズにする栄養素です。
糖質の吸収スピードを遅くして、血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維の働きも注目されています。
コレステロールを吸着して、体外へ排出することも食物繊維の着目すべき作用です。これらの働きにより肥満を防ぎ、糖尿病や動脈硬化、脂質異常症のリスクを抑える効果が期待できます。
日本人は、食物繊維の摂取量が不足していると言われています。野菜からの摂取が難しければ、昆布も活用してみましょう。
健康的な生活を送るために、昆布などを積極的に食生活へ取り入れて、食物繊維の摂取に努めてください。
昆布の特徴的な栄養素『フコイダン』
フコイダンは昆布やワカメ、モズクなどの海藻などに含まれる水溶性の食物繊維の一種です。
海藻のぬめり成分・ネバネバ成分(粘質性・保湿性)はフコイダンに由来するものです。
そのぬめり成分によって糖質の吸収がゆるやかになり、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。
血中のコレステロールを減少させる働きもあるとされ、近年では食品やサプリメントだけでなく化粧品としても利用されています。
ダイエットには脂質や糖質のコントロールが必要不可欠です。昆布を食事に取り入れることでフコイダンを効果的に摂取し、健康的に美しく痩せましょう。
昆布の特徴的な栄養素『グルタミン酸』
グルタミン酸はたんぱく質を構成するアミノ酸の一種であり、うまみ成分として有名です。野菜やきのこ、チーズのほか、昆布などの海産物に多く含まれています。
食べ物を美味しいと感じるのは、私たちの味覚がグルタミン酸などのうまみ成分をキャッチするためです。グルタミン酸は、同じうまみ成分であるイノシン酸やグアニル酸と組み合わせると、うまみが強くなることが知られています。
たんぱく質は体の皮膚や筋肉、組織を作る栄養素であり、昆布に多く含まれるグルタミン酸もその一角を担っています。筋肉の分解抑制や腸管の働きをサポートし、免疫力の向上にも作用します。
このように、昆布に豊富なグルタミン酸は食べ物の美味しさを底上げするだけでなく、私たちの健康にも役立つ栄養素なのです。
ところてんの特徴的な栄養素『カリウム』
カリウムはむくみの原因となる塩分を体内から排出してくれるデトックス効果を持つといわれる栄養素です。
ダイエット中は栄養素の偏りによってむくみが発生しやすくなっています。意識的にカリウムを摂ることでむくみを予防する働きが期待できます。
ほかにも心臓や筋肉機能の調整、血圧を正常に保つ働きもあるとされています。
カリウムはところてんをはじめとする海藻やフルーツ、豆類、魚介類に多く含まれる栄養素です。
健康的にダイエットするため不足しないよう積極的に食事に取り入れていきましょう。
昆布ダイエットの注意点
昆布は健康に大切な栄養素が豊富でダイエットに効果的と言えますが、食べすぎには注意しましょう。
カロリーを過分に摂取してしまったり、食べすぎによって消化する際に内臓に負担がかかり、肌荒れや便秘・下痢などの原因にもなります。
健康的な食材といっても食べすぎや毎日たくさん食べ続けることは避けて、野菜や果物など様々な食材と合わせて食べることを心がけましょう。
昆布のダイエットレシピ
ダイエット中でも美味しい料理を食べたいですよね。
農林水産省のホームページではおかずにぴったりの昆布を使ったレシピが紹介されています。
美味しい昆布のレシピをチェックしてみましょう。
Twitterでもたくさんの昆布のレシピが紹介されています。
昆布のダイエット情報をTwitterでチェック
Twitterでは昆布のダイエット情報がたくさん発信されています。
実はあまり得意じゃない「とろろ昆布」なんだけど、このおにぎりはパクパク食べられる!「梅」の酸味がポイントです。とろろ昆布は食物繊維が多くてダイエットにもよいのだとか。ちょっと得した気分。 pic.twitter.com/OYAVk7O8jj
— 日々おにぎり | ほぼ365日おにぎりを握る人 (@hibi_onigiri) July 27, 2022
ダイエット中に積極的に摂りたいのが海藻。
切り昆布の酢の物作りました😊
容器に米酢、白だし、醤油を入れて軽く混ぜ
洗った昆布を入れてしばらく置くだけ。#ダイエット飯 pic.twitter.com/1ntZA1Wog5
— みーママ@ダイエット頑張る垢 (@3_brillerdiet) October 11, 2022
まとめ
昆布はカロリーが低く食物繊維が豊富なダイエット向き食材ということがわかりました。
ただし昆布をはじめとした海藻にはヨード(ヨウ素)が多く含まれており、ヨードを過剰に摂りすぎると甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があるとされています。
出汁用の昆布や佃煮程度であればほとんど問題はないと思われますが、とろろ昆布などそのままたくさん昆布を摂る方法は、過剰なヨード摂取に注意しましょう。
昆布をうまくダイエットに取り入れて、美しく健康なダイエットを成功させましょう。
- 昆布はでダイエットに効果あり
- 昆布には葉酸が豊富で健康的にダイエットできる
- 昆布の食物繊維が健康的なダイエット食に向いている
- 昆布のフコイダンを上手に食事に活用して美しく健康的に痩せよう
昆布は魚介類の中でも人気の食材です。人気の理由は美味しいだけでなく健康やダイエットにも効果的だからかもしれません。
旬の時期に美味しい昆布をたくさん食べて、体も心も健康的にダイエットしましょう!
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