メダカに赤玉土は定番のアイテム
メダカの飼い方やメダカビオトープの作り方などでネットの情報を調べると、プロの方々や大規模に飼育している方が低床としてよく使っているのが赤玉土(あかだまつち)です。中には赤玉土を使うことこそが元気なメダカを育てるコツと言う方もいらっしゃいます。
では、赤玉土がなぜメダカの飼育に適しているのか、実際に使ってみてわかったそのメリットとデメリット、それからこんな人には赤玉土がオススメ!という情報をお伝えします。飼育方法は人それぞれですから、この記事での意見も数ある飼育方法の一つとしてお考えくださいませ。
結論から述べると、我が家では赤玉土を使用するのをやめました。その理由もお伝えします!
メダカ飼育に赤玉土を使うメリット
とにかく費用がかからず安くて手に入りやすい!
赤玉土の一番のメリットはとにかく費用が安く済むことだと思います。たとえばアクアリウム用の土である『ソイル』は安いものでも1kgあたり300円程度かかってしまいますし、砂利も同じくらいの費用がかかります。
さらに赤玉土はホームセンターや時期によってはスーパーなどでも安価に手に入ります。大量にメダカを飼育している方であれば砂利やソイルの費用も気になるところ。費用を安く抑えるためには赤玉土は適した材料といえます。
多孔質でろ過機能が期待できる
通常アクアリウムで使用される砂利やソイルと同じようにもちろん赤玉土にも水質のろ過効果があります。表面の凸凹が多いほど表面積が大きくなり、バクテリアの住処になるためろ過の効果を得られるようになります。
水草が育てやすい
赤玉土を使用すると水質が弱酸性に傾くことが知られています。砂利と比較するともちろん土のほうが水草が根を張りやすいので、育てるのも容易です。アナカリスやカボンバ、オモダカなどメダカが好む水草は赤玉土で用意に育てることができます。
赤玉土の費用はどのくらい?
なんと14リットル(約9kg)で278円
カインズホームのオンラインショップ(通販)によれば、赤玉土の価格は14リットル(約9kg)で税込278円だそうです。アクアリウム用のソイルなんかに比べればめちゃくちゃ安いですね。まさかの1/10程度の価格です。費用を抑えてメダカを飼育したい方にとっては非常にうれしいポイントですよね。
メダカ飼育に赤玉土を使うデメリット
セット直後やレイアウト変更時に水が濁りやすい
赤玉土はそもそも園芸用の土ですので、当たり前ですが水に入れたときの濁りやすさは考慮されていません。そのためセット直後はけっこう水が濁ります。(といっても1~2日ですっかり透明になります)水替え時にも細かく砂状になった赤玉土が舞うことで水が濁るため、使用には少しだけ注意が必要となります。
粒が崩れるためフィルターが目詰まりする
同じ理由によりフィルターは目詰まりを起こします。最悪の場合故障につながる場合もあります。赤玉土を使用するには基本的にろ過フィルターは使用しない環境になるかと思います。
正直見た目があんまりキレイじゃない
アクアリウム用のソイルや砂利と比べると、赤玉土は見た目が正直そんなに良いとは言えません(好みにもよると思いますが)。鉢やプランターなどで上からメダカを鑑賞する場合ならあまり気にならないのですが、水槽だと砕けた砂が層になって溜まりやすくあまりキレイではないのですよね…。
赤玉土の使用はこんな人におすすめ
広いベランダや庭でプランターなどを使って飼育する人
赤玉土は基本的に屋外飼育がオススメです。いわゆるトロ船やプラ船と呼ばれる、広くて浅い容器でメダカを飼育している方には赤玉土は特にオススメできます。室内飼育に比べて土を大量に使うため、費用を抑えられるし水草も育てやすいです。
赤玉土の使用はオススメできない人
マンションのベランダで小さな鉢やプランターで飼育している人
室内やマンションでメダカを飼育している方には、正直なところ赤玉土はオススメできません。見た目があまり美しくないのと、フィルターを設置できないためメンテナンス性があまりよくないのです。
小さな鉢や水槽でメダカを飼育する場合には、土やソイルよりも砂利のほうがおすすめできるかもしれません。屋外飼育に比べて低床の掃除や水替えを頻繁に行う必要があるため、赤玉土では逆に管理が大変になる可能性があります。
我が家では見た目とメンテナンス性を考慮し砂利に変更しました
我が家でも赤玉土を使用していたのですが、見た目を美しくしたいのと頻繁にレイアウト変更などを行うため、赤玉土の使用をやめました。メダカの飼育方法に合わせて赤玉土や砂利などいろんな低床を試してみるのがおすすめです。