メダカの種類ってどのくらいあるの?そもそも種類ってどういうこと?
メダカの種類(品種)は増え続けている
いまや、ペットの魚として代表的な金魚よりも飼っている人が多いと言われるメダカ。品種改良が進んで様々な色や形のメダカが作られており、様々な種類が存在しています。
なんと500種類以上!?
今やその種類は500種類を超えるとも言われています。ヒレが一部だけ長く伸びたり、全身が光り輝くもの、キラキラ輝くラメが入ったもの、メダカとは思えないほど真っ黒なものなど、個性的な種類が生み出されています。
メダカは広いスペースを必要とせず、誰でも簡単に繁殖が可能な魚です。
そのためアマチュアの愛好家でも新しい種類を生み出すことができます。個人が名付けて仲間うちで有名になったものが全国に広がっていき、広く知られるようになったものも多いことでしょう。
メダカの生態や飼育の魅力については以下の記事で紹介しています。
メダカとはメダカは、日本で古くから親しまれてきた淡水魚の代表的な種類の一つです。野生の状態では、田んぼや用水路、小川などに生息しており、日本の気候で飼いやすいことや品種改良による美しい体色や優雅な泳ぎが魅力の一つとな[…]
生き物としての種は1種類
メダカの種類といっても、生物学的な種類は1種または2種のみです。ミナミメダカ(学名:Oryzias latipes)と言う種類と、キタノメダカ(学名:Oryzias sakaizumii)と言う2種のメダカから、後述する新しい種類(品種)が生み出されたようです。
これまで日本のメダカはニホンメダカ1種とされていた
キタノメダカやミナミメダカという名前に馴染みがない方も多いと思います。これまで日本のメダカは「メダカ(ニホンメダカ)」1種として扱われてました。しかし以前から各地において遺伝的な変異が認められており、2011年になって2種に分類することが提唱されたのです。
これでもほんの一部!メダカの種類を紹介します
ミナミメダカ
野生のメダカは水田や池、小川など日本の各地に分布しています。前述したとおり、これまで日本のメダカはニホンメダカ1種のみとされてきました。
しかし遺伝的に北陸から青森県東部の日本海側に分布する北日本の集団と、それ以外の南日本の集団で2分されることが知られており、ついに2011年にミナミメダカとキタノメダカという2種に分類されることになったのです。
さらに地域ごとにも遺伝的な多様性があることが知られています。そのためメダカを飼育している私たちも、決してメダカを放流したりなどで生物多様性を撹乱させることがあってはなりません。
ヒメダカ
ヒメダカは野生メダカの突然変異種です。野生メダカから黒色色素がなくなったものとされ、全身が黄色の可愛らしい色をしています。今ではホームセンターやペットショップなどでは1年中販売されて親しまれています。
繁殖しやすいこと、手間がかからないことなどから実験動物として様々な学問に研究用として使われたり、大型魚類を飼育する際の活き餌としても利用されています。
江戸時代から日本人に愛されたメダカ
なんと江戸時代には既にヒメダカや白メダカが愛好家によって育てられていたそうです。江戸時代の旗本である毛利梅園(もうりばいえん)という人が描いた『梅園魚譜』と呼ばれる作品群に、ヒメダカや白メダカが生き生きと描かれています。
白メダカ
白メダカはヒメダカに次いで一般に馴染みのある種類でしょう。メダカの体色は皮膚などにある「色素胞(しきそほう)」と呼ばれる色素細胞の働きによって発現します。
野生のメダカから突然変異によって「黒色の色素細胞(黒色素胞)」と「黄色の色素細胞(黄色素胞)」の両方がなくなったものが白メダカです。
白メダカも人気が高く価格も安いことから、飼育してる方も多いと思います。近年になって登場した種類かと思われがちですが意外なことにこの白メダカも江戸時代から飼育されています。
楊貴妃メダカ
現在の品種改良メダカのブームの火付け役となった非常に知名度の高い種類が楊貴妃メダカです。その特徴はヒメダカとは一線を画す、朱色とも言える美しいオレンジ色です。
2000年代に登場し瞬く間に人気の品種になりました。今では1匹数百円ほどでも手に入るようになっています。
品種改良メダカの中では丈夫で飼いやすい種類ですので、初めて品種改良メダカを飼う方にもおすすめできます。
みゆきメダカ(幹之メダカ)
楊貴妃メダカと並び品種改良メダカの人気の種類であるみゆきメダカは、2000年代後半になって登場しました。
背中や背びれ、尻びれの縁などが青白く光って見える、大変魅力的な種類です。上から見るとまるで熱帯魚のようで見ごたえがあります。
その光が伸びる範囲によって「弱光」や「強光」、「スーパー光」や「フルボディ」などにグレード分けして販売されています。安いものは1匹100円ほどから手に入りますが、フルボディなどグレードの高いものは1匹1000円を超えるものもあります。
ちなみに気になる「みゆきメダカ(幹之メダカ)」という名前は、この品種を作出した方の娘さんの名前を用いたそうです。
めだか水産が育てたメダカをお迎えしませんか?
みゆきメダカは改良品種の中でも、初心者でも比較的簡単に飼える丈夫な品種です。『めだか水産 苔部』はメダカ生体や各種グッズを販売しています。
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ラメメダカ
メダカを飼育している人なら、まれにウロコの一部がキラキラ光を反射するメダカがいることに気づいたこともあるのではないでしょうか。
そうした特徴を多く持つ種類を「ラメメダカ」と呼ぶようになりました。ラメメダカは現在「楊貴妃メダカ」や「みゆきメダカ」に次いで非常に人気の種類になっています。
そして、このラメメダカと従来のみゆきメダカなどを交配させて、「ラメみゆきメダカ」や黒メダカと交配させて「黒ラメメダカ」など様々な新しい種類が生み出されています。
黒メダカとは?黒メダカは改良メダカの品種のひとつです。黒メダカは日本の淡水魚で、メダカの中で一番原種に近く、他の品種のメダカよりも丈夫だと言われています。見た目は原種に近い黒メダカですが、飼育用に品種改良・養殖されたメダカとなり[…]
ダルマメダカ
体がきゅっと縮んだ体型のメダカをダルマメダカと呼びます。ダルマ体形は楊貴妃メダカやみゆきメダカ、白メダカなどさまざまな種類で発生することがあります。
よちよちとした可愛らしい泳ぎ方で非常に人気があります。ダルマメダカは脊椎の骨を短くする遺伝子によってその特徴が現れます。金魚の「琉金(りゅうきん)」と同じですね。「ショートボディ」などと呼ばれることもあります。
普通に飼育していても発生することがある
水温が高いとダルマメダカが出現する確率が高くなると言われています。普通に飼育・繁殖していて夏場にダルマ体形が生まれることも多いです。経験上、楊貴妃や紅帝(こうてい)など赤色系のメダカからダルマ体形が出現することが多いような気がしています。
その体型から産卵行動がうまくない個体が多く、飼育していても無精卵が多いと感じる種類でもあります。それから泳ぎもうまくないので強い水流には弱いです。
ダルマメダカは比較的価格も高い種類で、楊貴妃メダカのダルマ体形のものは「初恋」という品種名で呼ばれ1匹1000円を超えることも珍しくありません。完全に名前勝ちですね!
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メダカは名付けたもの勝ち?
SNSやブログ、動画などのメディアが発達した現在では、個人が自由に発信することが簡単になっています。この記事をご覧いただいている皆さんも、ご自宅で珍しいメダカの品種改良に成功したら名前を付けて広めてみてはいかがでしょうか?
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