三色錦メダカとは?
いまやホームセンターやアクアリウムのショップでは見かけないことがなくなった品種改良メダカ。
ブームの火付け役はオレンジ色が鮮やかな「楊貴妃メダカ」や背中が美しく輝く「幹之メダカ」などですが、最近では最も人気のある種類は「三色メダカ」ではないでしょうか?
「三色メダカ」は「三色錦メダカ」とも呼ばれ、赤、白、黒の色をランダムに持つ錦鯉のような非常に美しい品種です。
もちろん生物学的な種はメダカ(ミナミメダカとも。学名:Oryzias latipes)ですので、野生のメダカやヒメダカ、楊貴妃メダカなどと交配することも可能です。その場合、1世代目は雑種のような個体が多くなるかと思います。
三色錦メダカの飼い方
三色錦メダカの飼い方は、基本的には通常のメダカ飼育と同じ方法で大丈夫です。屋内での水槽でも、屋外での鉢や道具箱のようなものでも簡単に飼育することができます。
三色錦メダカはヒレ長やダルマなどのように体形に変化があるわけではないので、餌がとりにくかったりすることも少ないように感じます。
逆に、三色錦メダカでもヒカリ体形と呼ばれるものやヒレ長のもの、ダルマ体形のものは交尾がうまくなかったり、泳ぎが下手で餌がうまくとれなかったりすることもあるのでよく観察してあげましょう。
黒い容器で飼うのがおすすめ
三色錦メダカは黒い容器で飼育することをおすすめします。メダカの色は飼育容器の色によって大きく左右されます。SNSやネットにあがっているメダカの写真がほとんど黒色の背景なのはそのためです。
特に三色錦メダカの特徴である黒色や赤色は、容器からの影響を受けやすいと思います。透明な水槽や白色の容器で飼育している場合は、色が薄くなってしまうので注意しましょう。
おすすめは黒い睡蓮鉢やプランター、黒い道具箱などです。最近では黒い水槽も販売されているので選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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上見できる容器がおすすめ
メダカの鑑賞方法は大きく分けて2つあります。熱帯魚のように横から鑑賞する横見(よこみ)と、錦鯉のように上から鑑賞する上見(うわみ)です。
三色錦メダカは上見が優れている品種ですので、上見に適した睡蓮鉢やメダカ鉢、背の低い水槽などが相性が良いでしょう。
色揚げ用の餌は効果的
三色錦メダカの色をもっとはっきり美しくさせるには、色揚げ成分が含まれている餌が効果的です。
アスタキサンチンなど天然の赤色色素が三色錦メダカの赤色にも作用するため、与え続ければより色が美しくなっていきます。
過剰な近親交配に注意が必要
優れた三色錦メダカの模様を固定しようと極端に近親交配をしている場合は、遺伝的に個体が弱くなることが多いです。
過去にグッピーやプラティなどが水槽で近親交配を繰り返し、背骨や寿命に影響が出てしまった、という方も多いのではないでしょうか?
遺伝的に弱い個体は病気にかかりやすかったり、水替えのショックで死んでしまったり、成長が遅かったりとデメリットが大きいです。
三色錦メダカのネット販売は注意が必要
ネット販売では三色錦メダカが多く出回っていますが、信頼できるメダカ養魚場や健康的なメダカを育てているプロから購入することをおすすめします。
とくに稚魚や卵の状態で販売している業者は注意したほうが良いと思います。稚魚や卵の状態では、その個体がとんな模様なのか、きちんと色が出るのかはまったくわかりません。
楊貴妃メダカなどは固定率が高く色の予想がつきやすいのでネットショップでも比較的安心して購入できますが、三色錦メダカなど現物がわからない種類は特に注意が必要だと思います。
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