室内で撮影したとは思えない!

メダカの副業ビジネスは儲かるってほんと?デメリットは?プロの目線から解説します

メダカの副業で儲かるってホント?

近頃、品種改良で色とりどりのメダカが生み出され、にわかに脚光を浴びています。

TV番組『マツコの知らない世界』で高級メダカが紹介されたり、SNSやニュースなどでも度々メダカが取り上げられるようになっていますよね。

初心者や子供でも知識があればメダカ飼育は簡単
初心者や子供でも知識があればメダカ飼育は簡単

そんな高級メダカですが、副業ビジネスとしても注目を浴びていると言う噂があるのをご存知でしょうか?

この記事では、実際にメダカを販売している私たちプロの目線から、メダカの副業に関するメリット・デメリットや売り方、注意すべき点などをお伝えいたします。

先に結論を述べておくと、まったく魚を飼育したことがない人がメダカの副業ビジネスに挑戦するのはおすすめできません。

メダカ副業ビジネスのやり方

メダカの副業ビジネスは基本的に高級メダカの卵や稚魚を増やし、それをネット上などで販売するというビジネスになります。

メダカの卵とメダカの稚魚
メダカの卵とメダカの稚魚

商品を仕入れて販売するのとは異なり、理論上は一度メダカや水槽など必要なものを仕入れてしまえば維持コストのみで販売し続けることができます。

このことからメダカの副業は(理論上は)初期投資が少なく利益率が良い副業と言えるのかもしれません。以下に、メダカの副業の始め方を解説します。

親メダカを手に入れる

まず、卵や稚魚をとるための親となるメダカを購入します。副業でメダカを販売するときには、できる限り高単価で、今人気で売れている品種よりもこれから売れそうな品種を選定することが大切です。

オロチメダカのオス
オロチメダカのオス

近所にメダカ専門店や養魚場がある場合は別ですが、親メダカの仕入先はヤフオクや通販、高級な品種を扱うアクアリウムショップなどを利用するのが良いでしょう。

大きく育てて卵を産ませる

親メダカを入手したらここからが副業ビジネスの肝となるところですが、買ってきたメダカを産卵サイズまで大きく育てて卵を取りましょう。

卵をお腹にくっつけて泳ぐメス
卵をお腹にくっつけて泳ぐメス

卵を産むサイズになるにはおよそ3~4ヶ月かかります。卵を産まなかったり親メダカが死んでしまったら全く商品がなくなると言うことです。

商品を仕入れて売るせどりなどの副業とは違って、初期費用さえ用意してうまく飼育すれば基本的に卵が増えていくだけ。しかもメダカは6月頃から10月頃まで、健康状態が良ければ毎日のように産卵します。

生き物の飼育が得意な人にとってはリスクが低いと言えるのかもしれませんが、最近の高級メダカは品種によっては飼育や繁殖が難しいものもあります。

卵をヤフオクなどで販売する

無事に卵や稚魚をとることができたら、ヤフオクやBASEなどのショップで販売します。出荷する際は卵はメチレンブルーなど防カビ処理をしたり、保冷剤を入れたりする必要があります。

魚病治療によく利用されるメチレンブルー溶液
魚病治療によく利用されるメチレンブルー溶液

メダカ副業のメリット

メリット:初期投資が安い(1万円あれば可能)

みんな大好きNVボックス
こういったただ道具箱でも飼育可能

副業を始めるにあたり気になるのは初期投資の金額ですよね。メダカは前述したように日本の気候そのままで育てられる生き物です。

しかも屋内も屋外でも飼育することができます。飼育に必要なものやメダカの飼い方については、過去の記事をご覧ください。

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メダカの飼育に必要なもの

メダカの飼育に最低限必要なものは、本当に極端に言えば下記のものだけです。

  • 水が漏れない容器(道具箱のようなものでもOK)
  • カルキ抜き
  • 親メダカ

メリット:飼育がさほど難しくない

メダカは日本の気候に合った生き物です。北海道から沖縄まで広く分布し、日本の厳しい猛暑も、水槽の表面が凍り付くような真冬も乗り越えることができます。(品種によっては体質的に弱いものもいます)

ベランダメダカビオトープにはこんな風景が広がっています
メダカは日本の気候にぴったり

小学校の理科の教材で使われるほどポピュラーな生き物なので、しっかり勉強すれば基本的に誰でも簡単に飼うことができます挑戦するハードルが低いのもメダカの副業ビジネスのメリットですね。

熱帯魚やカブトムシ、クワガタ虫などの昆虫と違い、基本的に加温などの調節がいらないのも魅力です。

メリット:新しい品種は非常に高値で売れる可能性がある

現在、10年ほど前から始まったメダカブームは未だ衰えを見せず、新しい品種が出るたびに高いものでは1ペアで数万円~数十万円という非常に高値がつくこともあります。

観賞魚業界には数年おきにこうしたブームが起こるのか、20年ほど前はレッドビーシュリンプと言う小さな小さなエビがメダカのような品種改良で1匹数万円と言う高値をつけ、副業ビジネス界でも盛り上がっていました。

レッドチェリーシュリンプ
これは後に登場したレッドチェリーシュリンプ

メダカは自らが新しい品種を生み出せると言うのもメリットになってくると思います。もはやそこまでのレベルに達すれば副業とはいえませんが…。

メダカ副業のデメリット

デメリット:メダカ飼育の知識が必要

そもそも生き物を飼育する基本的な知識がないとメダカの副業ビジネスにチャレンジするのは困難です。

メダカは水道水に適当に入れておけば勝手に増えるものではなく、高級品種であればなおさら水質や餌にうるさく飼育には注意が必要です。

知識を全く身に付けずにメダカ副業にチャレンジした初心者の方は、必ず一度は飼育や繁殖に失敗すると思います。

メダカの副業ビジネスに本格的に取り組むには、過去にメダカを飼育したことがある人、生き物の飼育に慣れている人でないと難しいでしょう。

メダカを1度も飼ったことがなくてこれからメダカの副業ビジネスにチャレンジしようと思っている方は、メダカの飼い方や必要な機材などをご紹介している私たちの過去の記事だったり、ネット上や本にもあふれているメダカの飼育方法をしっかりご確認ください。

デメリット:生き物を輸送する知識が必要

当たり前ですがメダカは生き物です。卵だけを送るにも生き物を発送する知識が必要なのは言うまでもありません。

卵を発送する場合でも、卵はニワトリの卵などとは異なり意外と丈夫なものですが、例えば夏場は保冷が必要になってきたり、冬場は凍結に注意したりと繊細さも求められます。

また、無精卵と有精卵の見分け、メチレンブルーなどによる輸送中のカビ対策も必要になってきます。

ここでは詳しく述べませんが、メダカや卵を発送する際にも専門的な知識が必要なのです。これも有名な副業であるせどりと大きく違うポイントですね。

デメリット:販売シーズンが限られている

メダカは一般的に屋外で飼育している方が多いため、春から夏にかけて販売が盛んになりますが、冬場は売り上げが落ちるのが通常です。

おおむね3月から10月までが販売シーズンになります。水温が低い冬の間は屋外だと卵も産まないため、オフシーズンにも売上を確保するためには室内飼育でヒーターなどで加温して育てる必要があります。

夏のメダカビオトープ。高さがあって気に入っています。
夏のメダカビオトープ。メダカは暑い季節の生き物

デメリット:流行り廃り、値崩れがある

メダカの品種にも流行が存在します。目新しい品種は最初は高値を付けますが、それも愛好家たちが積極的に繁殖し流通させることで、じきに必ず値が下がります。

そのため、副業としてメダカの卵や稚魚を販売する際には値崩れに注意を払う必要があります。

幹之(みゆき)ダルマメダカ
一時期高値をつけた幹之(みゆき)ダルマメダカ

メダカを販売する際のポイント

メダカの卵は基本的にヤフオクなどオークションサイトで販売することになるかと思います。

写真は最も大事なアピールポイント!加工しすぎは低評価の危険

メダカを副業で販売するうえでもっとも重要なのはメダカの写真です。ラメが目立つように、体色が鮮やかに写るように写真を撮りましょう。

明るさやコントラストなど、写真と現物を近づけるための加工はするべきだと思いますが、お客様から「写真と色が全然違う!」ということにならないように、『現物と近い色になっているか』を確認しましょう。

楊貴妃ダルマメダカ。通称初恋
無加工の楊貴妃メダカ

スマートフォンで撮影する場合が多いかと思いますが、メーカーによっては必要以上に赤色や黄色が鮮やかに写ってしまう機種もあります。なるべく実際の色に近づけることでクレームを未然に防ぐことができます。

説明文で血統や特徴をできる限り詳しく書く

メダカ副業においては卵や稚魚などその品種の特徴がまだ出ていない状態で販売するため、判断の基準となるのは出品者の信頼が非常に大きなポイントです。

「親魚はどこでどのように入手した個体か」「固定率はどの程度か」など、購入者が安心するように嘘偽りなく記入しましょう。

「人気の〇〇という品種に似た個体が出たから、〇〇として販売しよう!」というのは絶対にやってはいけません。詐欺です。

副業のメダカ販売に挑戦する際の注意点

絶対に野外に放流しないこと

副業をあきらめたり、副業に回している時間がなかったりすると、もしかしたらメダカを手放したくなる時もあるかもしれません。

しかし、品種改良メダカは絶対に野外に放流したり捨てたりしてはいけません。

副業をあきらめたり世話が追い付かなかったりしたときの引取先や、処理の方法は必ず考えましょう。

必ず「選別漏れメダカ」が出てくる

たくさんのメダカを飼育するようになると、商品として売ることができない「選別漏れ」の個体が必ず出てきます。

選別漏れの個体の処理方法もあらかじめ考えておく必要があるでしょう。近くの川に放流…なんていうのはもってのほかです。

めだかは流れのゆるやかな小川に生息します
放流なんて絶対にダメです

最終的に、メダカの副業はおすすめできません

ここまで副業としてのメダカ販売について紹介してきましたが、最終的に言えることは「メダカ好きな人でないと副業としてつづけるのは難しい」です。

趣味としてメダカの繁殖や品種改良をしている方が小銭稼ぎ程度に販売する、くらいが良いのではないでしょうか。

室内で撮影したとは思えない!
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