各所で話題になっている(気がする)オイルサーディン『ゴルゴサーディン』を、いわし缶レビューを続けているめだか水産が魚の専門家視点でレビューします!
【いわし缶】ゴルゴ13のいわし缶『ゴルゴサーディン』はかなり本気のオイルサーディンだった……用件を聞こうか……
『ゴルゴ13』と『キングオスカーオイルサーディン』の限定コラボ商品
『ゴルゴ13』といえば連載50周年を迎えた日本を代表する人気漫画作品ですよね。一方、一般にはほとんど知名度がないと思われる『キングオスカー』ブランドのオイルサーディン。ポーランドのブランドで、日本国内でははごろもフーズ株式会社が輸入・販売を手掛けているようです。
はごろもフーズといえばあの水滴のCMが有名ですよね(年代によるのか…?)。そのブランド知名度を利用してか、パッケージにもはごろものロゴがちりばめられていました。
つい見た目で購入してしまった『ゴルゴサーディン』
こちらの商品はなんとコンビニで販売されていました。筆者は新製品のいわし缶には目がないのですが、たまたまコンビニで見つけて即買いしてしまいました。
買ってから表示を見てみるとポーランド製なんだとか。ゴルゴ13とポーランドの関係はおそらくありませんが、ポーランド製の缶詰は初めていただくので楽しみです。
中にはオリジナルの『ゴルゴサーディン』レシピが!
外袋を開けるとオリジナルレシピが入っていました。中の缶詰には印刷等がまったくなかったので、『キングオスカー』ブランドを見慣れない日本の消費者にも受け入れられるように配慮したのでしょうか。
オイルサーディンを使ったレシピが5種掲載されていました。『玉ねぎマヨネーズ』や『きのこのアヒージョ風』『かつお節&しょうが』など、どれも家庭にありそうな一般的な材料で作れる簡単レシピです。
こうしたキャラもの商品は、買ってみたけど食べ方がわからない…なんてことも少なくないですから嬉しいです。オイルサーディンってまだまだなじみが薄いですもんね。料理に合うお酒も書いてあるあたり、担当の人の本気を感じます。
キングオスカー『ゴルゴサーディン』はブリスリング種のいわしを使用
先述のとおり缶詰には印刷がなく、なんとも武骨な感じです。さっそく開けてみましょう。これまでに数十種類のいわし缶を食べてきた筆者には一瞬ででわかりましたが、日本のいわしと種類が違います。さすがポーランド製。めちゃめちゃテンション上がります。
付属のレシピにあった情報によると、この『キングオスカー ゴルゴサーディン』はノルウェー近海で漁獲された『ブリスリング種』のイワシを使用したオイルサーディンのようです。
いわしマニアとしてはこの『ブリスリング種』のいわしが気になって仕方ありません。日本のwebサイトにはほとんど情報がなく、英語版のwikipdiaからも参照してみました。
ブリスリング種はニシン目ニシン科ニシン属の『ヨーロピアンスプラット』
日本語版Wikipediaによると、ブリスリング種というのはヨーロピアンスプラットという種類のようです。ニシン目ニシン科ニシン属なので、日本のマイワシとかなり近い仲間ですね。英語のwebサイトによると、北太平洋に生息する小魚で、世界一おいしいイワシという声もあるみたいです。
たしかにこのオイルサーディンをそのまま食べてみても、ほろっととろける食感といわしの旨味はかなり美味しいと感じます。冷水域に生息するだけある感じで、脂のりのよい原料なのが想像できます。
オイルサーディンとしてもゴルゴ13グッズとしてもかなりレベル高い!
ここまでお読みいただきありがとうございました。このオイルサーディン、あまりにインパクトがあってつい手に取ってしまいましたが、いわし缶詰としてもかなり高レベルの商品でした。
ゴルゴ13が好きな方、オイルサーディンが好きな方、いわし缶詰が気になる方などにかなりおすすめできる缶詰だと思います。日本のオイルサーディンと比べてみるのも面白いですよ!