アクアリウム界やメダカ界で流行っている『水草の種』
水草の種には、種から水草を育てる方法があります。アクアリウムの世界では、これが人気となっており、手軽に水草を育てることができます。水草の種から育てる方法は、水草の種を水槽の底に敷いて水を加え、水草が成長するまで待つだけという簡単な方法です。また、水草の種は、種類によって育て方が異なるため、種類に合わせた栽培方法を調べる必要があります。最初は手軽で簡単な水草の種から育てることをおすすめします。
お店で買うと水草は高いですからね、水草の種から育てるのはコストパフォーマンスに優れてると言えます。
めだか水産でも以前水草の種のことは紹介しています、水生植物用の土と容器があれば簡単に育てられるなかなかおもしろいう商品だと思います。
メダカを飼育している方やメダカビオトープを作成中の方にも水草の種に興味がある方が多いらしく、よくご質問をいただきます。そんな方向けに水草の種類と種からの育て方、育ったあとの姿をお見せしちゃいます!
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水草の種、ちゃんと育てた人いるのか問題
しかし水草の種の記事を買いたwebサイトやブログで紹介されているのは、ほとんどが種を蒔いてから発芽したばかりの状態や、発芽して数日が経過した程度の状態ばかり。
ということで水草の種が成長するとどうなるのか?水草の種が育つとどんな状態になるのか?を実際に90日間育てた私がお伝えします!水草の種の購入を検討している方には参考になる記事かと思います。
水草の種の種類
水草は種類によって異なる特徴や魅力を持っています。例えば、小さな鮮やかな花を咲かせる「コケモモ」や、美しい緑色の葉を広げる「ミクロソリウム」といった種類があります。また、水底に根を張って成長する「エキノドルス」や、水面に浮かぶ「ドルセナ」といった種類も存在します。
しかし水草の種の状態では種類を明確に書いていない商品が多いです。
水草の種にはいくつかの種類が知られています。原産国は中国?タイ?あたりだそうで、いずれも日本の標準和名も学名もはっきりしないものばかり。さらに怪しさが増します。
それぞれ商品名としてどのように販売されているかは不明ですが、おおむね以下の種類に分けられると思います。
水草の種①:大きい葉
「大きい葉」という商品名?で販売されている水草の種です。成長スピードが早く、背丈が高く丈夫でしっかりした丸っぽい葉をつけます。
水草の種②:小さい葉
「小さい葉」という商品名?で販売されている水草の種です。カーペットパールグラスと呼ばれている水草の種と同一だと思われます。
私たちの通販サイトでは最も人気のある種類です。手軽に水草のじゅうたん(カーペット)が作れるうえ、密集して生育しているとあまり背丈が高くならないのでは?と思っています(未検証)。
水草の種③:細い葉
こちらは「細い葉」という名前で販売されている種類です。ニューヘアーグラスとかニューショートヘアーグラスとか呼ばれているそうですが、実際の種類はさっぱりわかりません。
ほかの水草の種と比べると水中化するときに失敗する確率が高いような気がしています。なぜかひょろひょろにカビてしまう失敗を私も何度かやっています。
水草の種④:幸运葉(幸運葉?)
幸運葉という商品名?で販売されている水草の種です。どうやらウォータークローバーの種らしいのですが、まだこの種類だけは実際に大きくなるまで育てたことがないため本当にウォータークローバーなのかはわかりません。
種の大きさは大きめで、黄色から茶色まで様々な色があります。色の違いによる発芽率等の違いは感じられませんでした。
水草の種の育て方
水草の種はコツをつかめば簡単に育てることができます。種は水に浮いてしまいますので、しっかり土に根付くまでは腰水(直接鉢を浸して鉢底から給水をさせる)の状態が育てやすいと思います。
めだか水産の場合は根っこの状態も確認するために、四角い透明な容器を加工して底部分に穴を開け、下から吸水できるようにしています。また、土の流出を防ぐために鉢底ネットを使用しています。
この状態で水生植物用の土を入れ、指で少し固めて水を吸水させてから種を蒔きます。
水草の種:種まきから発芽まで
水草の種を蒔いてから数日(真夏どきは1~2日程度)で発芽しました。
緑のカーペット状にしたい場合は、土が見えなくなるくらい密集して種を蒔くのが良いと思います。陸上の植物と同じように、密度を低くすれば早く成長し上方向にも長く伸びる傾向があります。
水草の種がカビる!対策は?
水草の種を育てるときにやりがちなのがカビの発生です。種を蒔いてから数日経っても発芽しない…と思っていたらいつの間にかカビが発生してた、なんてことがよくあります。
カビの発生を防ぐには日光に当てることや水分過多にしないこと、風通しのよいところで育てるなどがあります。カビの生えた土は廃棄し、再度使用しないようにしましょう。
水草の種が育ったあとはどんな姿になるのか!?
ということでお待ちかね、水草の種を成長させてある程度の大きさに育ったあとの姿がこちら!結論からいうと、どの種類も横にじゅうたんのように繁茂していくことはありませんでした。
水草の種 小さい葉が育ったもの
これが「小さい葉」の成長した姿です。種を蒔いて2週間くらいでしょうか。このくらいまで育ててから徐々に水位を上げて完全に浸水させていきました。
カーペットパールグラス?とかキューバパールグラスという種類といわれていますが、キューバパールグラスとはずいぶん種類が違うような気がします。
これが水槽に入れたあとです。重力がなくなるためか上に伸びるスピードがかなり早くなりました。種を蒔いた密度が高いところは成長が遅く高く伸びないようです。
水草の種 大きい葉が育ったもの
大きい葉の水草の種が育った姿がこちら。葉は広く分厚い感じで、水上でもしっかり茎を伸ばしています。種類は不明ですが、しっかりした丸っこい葉でなかなかかわいらしいです。
水槽に入れたあとがこちら。葉はある程度の大きさにまでしかなりません。夜になると葉が閉じます。成長が早く葉が大きいので、下のほうの葉が光量不足になるのか黄色く枯れることがありました。
水草の種 細い葉が育ったもの
小さい葉と一緒に蒔いた「細い葉」が育ったものがこちら。まさにヘアーグラスの雰囲気ですね。ヘアーグラスっぽい雰囲気を出すためには種を蒔く密度は高いほうがよさそうです。
水草の種のメリット
非常に安価で大量に育てられる
水草の種は1種類数百円で入手できます。1袋で何百本もの水草を自分の好きなタイミングで育てることができるため(保管期間が長いほど発芽率は落ちますが)、わざわざショップで水草を買うよりも数十分の一の価格で水草を入手できます。
スネールが付着する確率が0%
水草を育てる上で避けて通れないのがスネールの存在。いつの間にか繁殖してしまってリセットせざるを得ない状態になったこともある方は多いのではないでしょうか。水草の種から育てればスネールが付着する確率は0%です。安心して水草を導入できますね。
水草の種のデメリット
イメージどおりに育てるのが難しいかも
水草の種はまだまだ情報不足で、どんな風に育てればきれいに育つのか、適正温度や照明はどのくらいかなどの基礎的な知識が不足しているのが現状です。そのため手探りで育てていくしかないかなと思います。
育てるのに時間がかかる
当然ながら育つまでには1か月程度の期間が必要となります。育っていくまでの期間も楽しいものですが、時間がかかるのは嫌という方にはお勧めできないかもしれません。
水草の種はどこに売ってる?安全に買えるところは?
水草の種は1種類数百円で入手できます。アクアリウムのショップやインターネットで購入することができますが、中国系のサイトが多いので購入には注意が必要です。
また、日本のメーカーからも販売されているようですが価格が非常に高いです。中身はほとんど同じかもしれませんが、日本メーカーのほうが安心感を得られるかと思います。
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