オロチメダカのF1子供たち。水槽飼育でも映える

冬場のメダカ飼育のポイント!難しいのは屋外より屋内!?

メダカは越冬できる魚です

ヒメダカや黒メダカ、青メダカ、楊貴妃、みゆきメダカといった改良メダカは、日本にいるメダカを品種改良して出来たメダカなので、日本の冬を越すことができます。

冬が明ける頃には色も上がり、より綺麗なメダカを見ることができますよ。

あまり神経質になることはありませんが、最低限の準備をしておきましょう。

越冬の準備は早めに行おう!

越冬の準備には時間が掛かることも多いので早めの準備をしておきましょう。

10月ぐらいから以下の事を考えておくと後で慌てずに済みます。

飼育容器の見直し

越冬に適した容器は

  • 水量のある容器
  • 深さのある容器
  • 発泡スチロール

などの温度変化が緩やかな容器が越冬に適しています。

寒さが本格化する前に揃えておきましょう。

屋外飼育する個体と室内移動する個体を決める

簡単で良いので、屋外で越冬させる個体と室内に入れる個体を決めておくと、容器の数などを決めるのに役に立ちます。

  • 小さい個体(1.5cm未満)
  • ダルマメダカ

上記の個体、品種は冬を超えられない可能性があります。

小さい個体は、秋のうちに広い容器でしっかりエサをあげ、成長を促しましょう。

ダルマメダカは水温が低くなると、転覆病になってしまう可能性があるので屋内に移動させた方が安全です。

屋外で越冬する場合

水温が15℃を下回るようになったら、本格的な越冬の準備に入ります。

越冬の準備は下記のようなことを行いましょう。

飼育容器のリセット

一度容器の中をリセットしましょう。この時に水面の水を容器の3分の1ぐらいを違う容器に入れておきます。

残りの水を捨て容器を洗い(洗剤はNG)新水と容器にとっておいた水を入れてリセットの完了です。

寒さ対策をする

容器の水面に風が当たる範囲が広いと、水面が凍りやすいので容器に蓋をしたり(密閉はNG)、発泡スチロールの蓋を浮かべるのも有効な方法です。容器自体が薄い場合は、保温シートを巻くのも良いでしょう。

何もしない人もいると思いますが、寒い地域にお住まいの方は、容器が凍り付いてしまう事もあるため、何かしらの対策をしましょう。

深い容器を使う

深い容器を使うと、深いところまで水が氷る事はありません。底の水温変化も穏やかになるのでメダカへの負担も小さく済みます。

足し水を忘れずに

冬場は空気が乾燥しているので、予想以上に水が蒸発していきます。

水量が減った容器には足し水をしてあげましょう。足し水する際、緩やかに水を容器に注ぎます。勢いよく水を入れると、そこの汚泥が舞い上がったりメダカがびっくりするからです。

基本的にエサを与えなくて大丈夫

屋外の場合は冬場はエサを与えなくても大丈夫です。暖かい日にメダカが水面付近まで上がってきた場合は、ごく少量の低たんぱくのエサを与えてもよいでしょう。

冬場のエサやりは消化不良を起こす可能性や、食べ残しが水質悪化を招くこともあるので、注意が必要です。

屋内飼育に切り替える場合

水槽飼育のメダカ
水槽飼育のメダカ。冬場はヒーターで加温してあげることで産卵できます

屋内飼育に切り替える場合は、室内の温度と屋外の温度が同じくらいの時に室内に入れるとよいでしょう。

ダルマメダカは屋外越冬は厳しいので室内飼育に移行します。

屋内飼育に必要なもの

  • エアポンプとフィルター(投げ込み式の場合)
  • ヒーター(加温飼育の場合)
  • ライト
  • ろ材

エアレーション

屋内飼育では屋外と違い風で水面が揺れないため、エアレーションをしないと油膜(実際は油膜ではないですが)が張ってしまいます。

エアレーションをすれば水が循環し、油膜もはらず水も傷みにくいです。投げ込み式フィルターを使えば生物ろ過も期待できます。

投げ込み式フィルターを使用する際は、別途エアポンプとチューブが必要です。

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ヒーター

加温飼育する場合はヒーターが必要になります。

ヒーターは温度が固定式と可変式のヒーターがありますが、可変式は徐々に温度を下げる、上げる、事ができる可変式がおすすめです。

最近ではメダカ用のヒーターも販売されています。

ライト

メダカには日光が必要ですが、屋内では日光が当たりません。日光の代わりをLEDライトなどで代用します。

メダカのバイオフィルムを整えるためにもライトは必ず必要です。

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ろ材

屋内飼育では太陽光や風の恩恵を受けにくいため、屋外よりも水質管理がシビアになります。

生物ろ過で水を安定させるためにも、ろ材は入れておきたいです。

加温飼育か無加温飼育か決める

産卵させるなら加温する必要がありますが、冬を越すだけなら無加温飼育でも大丈夫です。

室内の温度にもよりますが、ダルマメダカも加温した方が安全です。

新規で水槽を立ち上げる場合は早めに準備を行おう

新規で水槽を立ち上げて水質を安定させるには時間がかかります。

少なくとも1週間は立ち上げ期間に使いたいので、早めの準備が必要です。

室内に移動する時期も重要

先ほど説明したように、室内と屋外の温度が同じくらいの時に移動するとよいでしょう。

ヒーターで加温するとき、ヒーターの設定温度に合わせて室内に入れるのが安全です。

屋内飼育の注意すること

水質は常に気にする

室内の水槽は想像以上に水質管理が難しいです。常に水質を気にし、汚れる前に水替えを行いましょう。

しかし、過度な水替えは有益なバクテリアを消滅させてしまうので注意が必要です。

無加温では水カビ病に注意

水温が20℃を下回ると水カビ病が増えてきます。屋内無加温飼育では20℃を下回ることが多いので、メダカの様子には注意が必要です。

水カビ病が発生した時のために、メチレンブルーなどの魚薬を用意しておくとよいでしょう。

過密飼育は禁物

先ほど水質管理が難しいという事を説明しましたが、その関係で過密飼育は難しいです。

魚が多いとそれだけ水が汚れやすく、生物ろ過が追いつかないとあっという間に水槽が崩壊します。

過密飼育を避け、余裕を待った数を飼育しましょう。

まとめ

  • 屋外飼育は神経質にならなくてもよいが水が減ったら足し水!
  • 屋外飼育に比べ屋内飼育は難しい。
  • 屋内飼育では水質を意識する。

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