メダカ稚魚の飼育でお悩みですか?
メダカが順調に育ってくると、5月ごろから秋ごろまでメスは毎日のように卵をお腹にくっつけていることと思います。
ところが、卵は産むけど稚魚の姿を見たことがない…という方や、稚魚が生まれてもうまく育たない…という方が多いと思います。
このページでは、卵が生まれてから稚魚をどうやって育てればいいか?餌は何を与える?などを解説していきます。
なお、今回は最近増えている室内での水槽を用いたメダカ飼育に焦点を当てております。屋外飼育でもほとんど一緒ですが、ご了承ください。
※メダカの稚魚の飼育方法は人によって様々です。この記事で紹介している方法はそのうちの一つに過ぎません。
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産卵を確認したら稚魚用の容器を準備しよう
このようにお腹に卵をくっつけて泳いでいるメスのメダカを確認したら、さっそく稚魚用の水槽を準備しましょう。水槽といっても水がたくさん入る容器であればなんでもかまいません。友人は衣装ケースを使って飼育しています。
これが我が家でメダカの卵と稚魚を育てている容器です。といってもただの水抜き穴をふさいだプランター(500円)です。水量はたいだい13L程度です。30cm水槽と同じくらいですね。
我が家では水槽の数を増やせないのと手間を考慮して、卵から孵化後2週間くらいはこの同じ容器で一緒に育てています。
フィルターやエアポンプは設置している?
フィルターは設置していません。エアポンプ(ブクブクの機械)にエアストーン(空気が出る石)をつないでエア(空気)を送り込んでいるだけです。
エアポンプは『水心 SSPP-3S』というものを使っています。音が非常に静かで、かつエアの量も調整できる優れものです。ホームセンター等で購入するよりもAmazonのほうが安値であることが多いです。
これで容器の準備は完了!このままではろ過機能がほとんど働かないので、この水槽では砂利にろ過効果のあるものを選んでいます。これも定番の『寿工芸 ろかジャリ』です。
我が家の水槽はすべてこれを使っています。ろ過効果も期待できるとともに見栄えも悪くないので気に入っています。細目のほうが見た目が良いですが、粒が小さくて少し扱いにくくなります。
メダカが孵化した!餌はどうする?
メダカの卵は産卵後およそ7日~14日くらいで孵化します。また、水温が高いほど孵化は早くなります。積算温度250℃(たとえば25℃なら10日)で孵化するといわれています。
よく言われている『餌は生まれてから数日は与えなくても良い』というのは誤りだと考えています。生まれたばかりの個体でも元気に餌を食べます。ここでは餌の与え方と稚魚におすすめの餌を紹介します。
餌はいろいろあるけど成魚用の餌をすりつぶせばOK
プロのメダカブリーダーの間ではゾウリムシを培養したり、最近ではメダカの稚魚専用の餌も販売されていますが、成魚メダカ用の餌をすりつぶせば問題なく成長します。
この餌は指で細かくすりつぶせるうえ、広がりもよく浮上性も高いので、稚魚の餌にぴったりです。我が家ではすべてのメダカをこの餌で育てています。
ちょっと脱線。メダカの採卵方法は?
採卵方法は主に2種類に分かれると思います。1つ目は直接採卵する方法。網ですくって卵を指でちょいちょいとやれば簡単に取れます。ただし網による採捕はメダカに大きなストレスがかかります。
2つ目は産卵場所になる水草や産卵床などを設置しておいて、産み付けられた卵を回収する方法。これならメダカにストレスはかかりませんが、効率は悪くなります。
餌の頻度は?
メダカの稚魚は生まれたばかりでは内臓もじゅうぶんに発達しておらず、成魚と違って数日餌を食べないと死んでしまいます。稚魚にはできる限り頻繁に餌を与えましょう。最低でも1日3回以上は与えたいところです。
また、餌やりの頻度や量が増えると当然水質も悪化します。餌の量を増やしたり、餌の回数を増やしたらその分こまめに水替えをしましょう。
水替えはどうする?我が家の稚魚用水槽は水替えしていません
あと気になるのは水替えですよね。先ほど紹介した我が家の容器では、2か月くらい水替えをしていませんが無事に稚魚が育っています。
先ほど解説したように、生まれたばかりの稚魚は非常に弱いものです。水替えで水温や水質が一気に変わってしまうことも稚魚にとってはダメージとなります。
水量をたっぷりにすること(20リットル以上が目安)と餌の食べ残しに気を付けていれば(スポイトで吸い出す等)、足し水をするだけで水替えしなくてもきちんと育つ環境を作ることは可能です。
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