メダカが冬眠明けしてから春に向けての準備と注意点は?

春はメダカの冬眠明けの時期

春はメダカの冬眠明けの時期です。

冬眠が明けるのは、地域によって差はありますが、3月から4月と言われています。

3月は、朝と夜はまだ寒い日もあるため、メダカの餌やりや水替えなどのお世話は、様子を見てから行いましょう。

冬眠が明けたからといって、すぐにいつものようにお世話をしてしまうと、冬眠明けのメダカの体力がなくストレスや環境の変化に耐えられずに体調不良になってしまいます。

餌の量は水温によって調整する

メダカは、変温動物のため、水温によって活発に動きます。

観察してもいまいちわからないようなら、水温計を使用してみましょう。

飼育水が15度くらいになると、メダカは動き始め餌を探すようになります。

餌を与えても大丈夫ですが、昼の温かい時間に1日1回、少量ずつから始めるようにしてください。

また、餌を多く与えてしまうことによる体調不良にも注意です。

夜に気温が下がった場合には、メダカの活性も下がってしまいます。

活性が下がった状態でお腹の中に、餌が残っていると消化不良を起こしてしまい、体調を崩してしまいます。

飼育水が安定して水温が18℃になったら餌の量も少しずつ増やしていきましょう。

活発に動き、餌もしっかり食べていたら、水替えや、水槽の移動などを始めて大丈夫です。

春のまだ水温が高くない時期には、消化の良い粒が小さい餌がおすすめです。

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ヒーターはすぐに取り出さない

室内でヒーターを使用している場合は、すぐに取り外さないようにしてください。

ヒーターで安定していた水温が、外気温の影響で急激に下がってしまうとメダカの体調が悪くなってしまいます。

また、ヒーターは水温を安定させてくれるので、冬だけでなく、1年中使用していても問題ありません。

害獣防除のためネットをしよう

屋外飼育の場合は、外敵に襲われないようにネットなどをしましょう。

春は、さまざまな動物が活発に動き始めます。

ヤゴなどの昆虫や、カラスなどの鳥類、猫やハクビシンなどの哺乳類に狙われてしまい、冬眠明けで行動が遅くなっているメダカは、逃げることが出来ずに食べられたり襲われたりしてしまいます。

襲われないためにも、ネットやフタなどを使用し水槽の中に入らせないようにしましょう。

ただし、日光浴はできるようにしてあげてください。

メダカは日光によってビタミンを体の中で作ります。水草にも日光浴が必要なため、日当たりの良い日光浴ができる場所に設置しましょう。

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メダカは春に繁殖可能?

メダカの卵とメダカの稚魚
メダカの卵とメダカの稚魚

繁殖をさせようと思っているならば、繁殖前の春くらいから準備をしておきましょう。

繁殖には、稚魚用の飼育容器と産卵床、稚魚用の餌が必要になります。

メダカは、生まれたばかりの稚魚を食べてしまうので、親メダカとは別の容器で育てましょう。

産卵床や産卵用の水草を水槽に入れておくと、移動させる時に便利ですし、親メダカも安心して産卵できます。

稚魚には専用の餌を与えよう

餌は、親用の餌を細かくすり潰して与えても問題ありませんが、稚魚用の餌だと安心して与えることができます。

稚魚は泳ぐ力が弱いため、水面を漂っていて、餌を見つけるのも苦手です。

餌が下に沈んでしまうと食べられなくなり、成長も遅くなってしまいますが、飼育水も汚れるのが早くなってしまいます。

稚魚用の餌だと、下に沈むこともなく、稚魚の小さい口でも食べられます。

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春のメダカの水替え

健康的なメダカを育てよう

水替えは、メダカが餌をたくさん食べ始めて活発に動くようになってから行います。

冬眠明けのメダカは、冬の間、餌も食べずにじっとしているため、体力がありません。

体力のない状態で、水替えをしてしまうと、メダカにストレスを与えてしまいます。

体調不良になってしまう場合もあるため、水替えはメダカの体力が戻ってからにしましょう。

落ち葉や枯れた水草は水質悪化の原因に

水替えの際は、冬場に枯れている水草があったら取り除き、新しい水草を用意してください。

屋外の場合は、枯れ葉などが入っていたら取り除き、しっかりと綺麗に掃除をしてあげてください。

水槽内のレイアウトを変更する場合も、冬眠明けすぐではなくて、メダカの体力が戻ってからにしましょう。

別の水槽に移すなら、水質を急激に変化させずにしっかりと水合わせを行ってからにしてください。

春の水質の変化について

急激な水質の変化は、冬眠明けで弱っているメダカの負担となります。

冬眠していた時の飼育水は、見た目は汚れているように見えますが、寒い冬を超えられるようなメダカにとっては快適な居場所です。

早く水替えや掃除をしてあげたくなりますが、春になったからといってすぐに水質の違う水を入れないようにしましょう。

どうしても気になる場合は、5分の1程度の少量のみを変える程度にしてください。

本格的な、水槽掃除はメダカの体力が戻ってからにしましょう。

足し水は水温を合わせて慎重に

また、水温の急激な変化もメダカの負担になり、体調を崩してしまう原因の1つです。

寒くても生きていられるメダカですが、1日のうちに2℃以上水温の変化があると体調不良になってしまいます。

温かくなったからといって、いきなり日当たりの良い場所に移動すると、昼間は温かく、朝晩は外気温が低くなるため水温変化が激しくなります

飼育水を足す際も、飼育容器の隣に置いて水温が同じ温度になってから足してください。

特に、冬眠中や冬眠から明けたばかりの時期は、メダカの体力がありません。

適切な水温かがわからない場合には、水温計を使用しましょう。

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