2019年1月に産み付けられた卵

メダカにヒーターって必要?メリットやデメリットは?冬場のメダカ飼育方法を考える

メダカは冬になると『冬眠』のような状態になります

メダカは10月に入り水温が20℃以下になってくると、メダカ自身の体温が下がり徐々に動きが鈍くなって、餌を食べる量も少なくなってきます。

真冬の時期にはほとんど餌を食べることはなく、飼育容器の底のほうでじっとしてほとんど動かなくなります。いわゆる『冬眠』のような状態です。

メ::
めだかは流れのゆるやかな小川に生息します

このときに餌を与えすぎてしまうと消化不良や水質悪化でメダカの命を落とす原因になってしまう場合があります。毎日メダカを注意して観察しましょう。

冬のメダカの飼い方は大きく分けて2種類

メダカの冬越しは2種類の方法があります。すなわち、水温を調節せず低水温で飼育する方法と、ヒーターを用いて水温を調節する方法です。

それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の飼育スタイルに合わせて選択するとよいでしょう。

このページでは、ヒーターを用いて加温し水温を調節する飼育方法と、そのメリットやデメリットをご紹介します。

観賞魚用のヒーターを用意しよう

横見ならメダカの観察も楽
黒いのがヒーター。入れ方がものすごく雑

冬場に加温してメダカを飼育するには、まずは当然ですが水温を調節する『ヒーター』が必要となります。

ヒーターは大きく分けて2種類。温度の調節装置である『サーモスタット』が必要なものと、サーモスタット不要、水温を固定してくれる『オートヒーター』に大別されます。

安価で手に入れやすく、使いやすいものが多いためめだか水産では『オートヒーター』をおすすめしています。安いものでは1000円以下で手に入ります。

コケまみれですがオートヒーターです
コケまみれですがオートヒーターです

メダカの成熟に最適な水温は25℃から26℃くらいとされていますので、その温度で固定してくれるオートヒーターを選びましょう。

オートヒーターには電力が20Wから200wくらいまでの様々なタイプが販売されています。メダカを飼育している容器の大きさに合わせて出力を選びましょう。

加温飼育のメリットとデメリットを紹介するよ

では、ヒーターを用いた冬場のメダカの加温飼育にはどんなメリットがあるのでしょうか?また、デメリットも合わせてご紹介します。

加温飼育のメリット:冬の時期にも繁殖が期待できる

一番大きなメリットはこれかもしれません。一日13時間以上の照明と25℃以上の水温の維持でメダカは産卵活動を開始します。冬場もメダカの繁殖を楽しみたい方は、ヒーターによる加温がおすすめです。

加温していれば冬場でもメダカの繁殖が可能
加温していれば冬場でもメダカの繁殖が可能

ただし、卵か孵化や稚魚の育成にも冬場は加温が必要となります。しっかり計画を立てて飼育したいところですね。

2019年1月に産み付けられた卵
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加温飼育のメリット:冬越しが簡単

メダカの冬越し時、弱った個体や小さな個体は冬の寒さをしのげず死んでしまう場合があります。加温飼育ならしっかり餌を与えられるというメリットがあります。

加温飼育のデメリット:寿命が短くなる可能性がある

加温するということは冬場にも活性が高い状態となるため寿命が短くなる可能性があります。できる限り長く飼育したいという方は、春までしっかりと冬越しをしたほうがいいかもしれません。

加温はメダカの体力の負担になる
加温はメダカの体力の負担になる

加温飼育のデメリット:電気代がかかる

ヒーターの電気代は大したことはありませんが、維持コストが気になる方にはデメリットになるかもしれません。

皆さんの飼育スタイルに合わせて選択を

ここまでお読みいただきありがとうございます。基本的にはメダカの飼育にはヒーターは不要ですが、1年を通してメダカ鑑賞や繁殖を楽しみたい方には、ヒーターによる加温はおすすめです。

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